【4/13-14開催】「DE-SILO EXPERIMENT 2024」の楽しみ方ハンドブック
4名の研究者と11組のアーティストがコラボレーションして新作を制作し、「生の実感とリアリティ」に迫っていく2daysイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」。ワークショップ、パフォーマンス、トークセッション、展示と盛りだくさんなイベント当日の楽しみ方を運営メンバーが徹底解説する。
2024年4月13日と14日の2日間にわたって開催される、「研究」と「アート」が交差する2daysイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」。いよいよ開催まで1週間を切り、おかげさまでチケットの売れ行きも好調でSOLD OUTも出はじめていますが、この記事では当日イベントを120%楽しむためのガイドをお届けします。
既にチケットを購入済のみなさまは当日の過ごし方の参考として、まだチケットを購入されていないみなさまは検討材料として、ご活用いただけますと幸いです。
「研究」と「アート」が交差する2daysイベント「DE-SILO EXPERIMENT 2024」。
チケット購入は「イベント公式サイト」から
※ワークショップチケットはDAY 1/DAY 2ともにSOLD OUTとなりました※
そもそも「DE-SILO EXPERIMENT 2024」って?
イベント趣旨
イベント名に「EXPERIMENT」(実験)と入っているように、既存のイベントの枠組みから一歩踏み出した実験的な取り組みを試みている「DE-SILO EXPERIMENT 2024」。公式サイトを一見するだけでは、なかなかイベントの趣旨や全体像が把握しづらいかもしれません。
本イベントの趣旨を、誤解を恐れずに一言でいえば、人文・社会科学の「研究」と「アート」を交差させることで、いま私たちの社会から抜け落ちつつある「生の実感とリアリティ」について、感じ、考えること。
研究者の知を学ぶ書籍やトークイベントでもなく、アーティストの創作を体感するライブや展覧会でもなく、その両者の要素を「交差」させることで、来たるべき時代を支える知を体感する場をつくろうと試みています。
具体的には、人文・社会科学分野の4人の研究者が「いま私たちはどんな時代を生きているのか」を考えるための研究テーマ──「21世紀の理想の身体」(人類学者・磯野真穂)「『私たち性 we-ness』の不在とその希求」(哲学者・柳澤田実)「ポスト・ヒューマン時代の感情資本」(社会学者・山田陽子)「『生きているという実感』が灯る瞬間の探求」(メディア研究者・和田夏実)が設定され、研究への“応答者”として、小説から音楽、映像、メディアアートまで、ジャンルも表現媒体も多様な11組のアーティストが集い、そのテーマに基づき作品を制作。
当日は、パフォーマンス/ワークショップ/トークセッション/展示という4つのコンテンツ(それぞれのコンテンツの詳細は後述)を通じて、研究とアートの融合をさまざまに体感することができます。
※イベントの詳細やより詳しい背景を知りたい方は、「イベント公式サイト」に加え、以下の記事もご参照いただけますと幸いです。
イベント概要
開催日時は、2024年4月13日(DAY 1)と14日(DAY 2)の2日間。
会場は、「WALL&WALL」と「OMOTESANDO MUSEUM」の2会場同時開催(〒107-0062 東京都港区南青山3丁目18−19 フェスタ表参道ビルB1 / 新館2F )。同じビルです。WALL&WALLではワークショップ/パフォーマンス/トークセッション、OMOTESANDO MUSEUMでは展示が行われます。
タイムテーブル
■4月13日(DAY1)
<WALL&WALL>
11:30~13:30:磯野真穂 × 山内マリコ × 李琴峰|Workshop & Talk Session
14:30~15:00:マイカ・ルブテ|Performance
15:00~15:30:和田夏実 × マイカ・ルブテ|Talk Session
16:00~16:30:木原共|Performance
16:30~17:00:山田陽子 × 木原共|Talk Session
17:30~18:00:山内祥太(Special Guest : Friday Night Plans)|Performance
18:00~18:30:磯野真穂 × 山内祥太|Talk Session
18:30~19:00:磯野真穂 × 柳澤田実 × 山田陽子 × 和田夏実 ×岡田弘太郎(De-Silo)|Talk Session
19:00~20:00:ミートアップ(Friday Night Plans×Leo Iizuka-Audio Visual set-)<OMOTESANDO MUSEUM>
11:00~19:30:研究成果やアーティストによる作品の展示|Exhibition
■研究成果の展示
・磯野真穂
・柳澤田実
・山田陽子
・和田夏実■アーティストによる新作
・Keiken|インスタレーション
・松田青子|短編小説
・李琴峰|短編小説
・山内マリコ|短編小説
・Pennacky|映像作品
・山内祥太|インスタレーション
・木原共|インスタレーション■4月14日(DAY2)
<WALL&WALL>
13:00~15:00:磯野真穂 × 山内マリコ|Workshop & Talk Session
16:00~16:30:Pennacky × 荘子it|Performance
16:30~17:15:柳澤田実 × Pennacky × 荘子it|Talk Session
17:30~18:00:んoon|Performance
18:00~18:30:柳澤田実 × んoon|Talk Session
18:30~19:00:Skaai × 柳澤田実 × 岡田弘太郎(De-Silo)|Talk Session
19:00~19:30:磯野真穂 × 柳澤田実 × 山田陽子 × 和田夏実 ×岡田弘太郎(De-Silo)|Talk Session
19:40~20:30:Skaai(DJ Set)|Performance
20:30~21:00:ミートアップ<OMOTESANDO MUSEUM>
11:00~19:30:研究成果やアーティストによる作品の展示|Exhibition
■研究成果の展示
・磯野真穂
・柳澤田実
・山田陽子
・和田夏実■アーティストによる新作
・Keiken|インスタレーション
・松田青子|短編小説
・李琴峰|短編小説
・山内マリコ|短編小説
・Pennacky|映像作品
・山内祥太|インスタレーション
・木原共|インスタレーション■その他
・試聴コーナー:んoon「NANA」、マイカ・ルブテ「心象volcano」
・デサイロライブラリー
・DE-SILO PUBLISHING 第一弾書籍のご案内◎全時間帯途中での入退場可
PERFORMANCE:「研究知」と交差して生まれた、メディアアート/音楽/映像を体感する
まず1つ目のコンテンツは、WALL&WALLにて実施される「パフォーマンス」です。
メディアアート、音楽、映像などの多様な表現と「研究知」が交差して生まれた作品を起点としたライブパフォーマンスを体感できます。
人文・社会科学の研究知と「交差」することで、ライブパフォーマンスはいかに進化を遂げるのか。以下のように、テーマもアートフォームも多種多様なパフォーマンスが展開されますので、気になった回をぜひ体感しに来てください。
・音楽プロデューサー/シンガーソングライターのマイカ・ルブテが、メディア研究者・和田夏実の研究「『生きているという実感』が灯る瞬間の探求」への応答、そして和田と共に行った長島愛生園(国立ハンセン病療養所)へのフィールドワークの中で生み出した新曲「心象volcano」を起点としたライブパフォーマンス
・メディアアーティストの木原共が、社会学者・山田陽子の研究「ポスト・ヒューマン時代の感情資本」に応答して生み出した会話型ゲーム「感情資本遊戯 β」を実際にプレイする体験型パフォーマンス
・アーティストの山内祥太による、人類学者・磯野真穂の研究「21世紀の理想の身体」に応答して生み出した新作「-HRR - OBSESSIONIZM」を起点とした“儀式”をキーワードとしたパフォーマンス(スペシャルゲスト:Friday Night Plans)
・映像作家・Pennackyとアーティスト・荘子itが、哲学者・柳澤田実の研究「「『私たち性 we-ness』の不在とその希求」に応答する、「音楽と映像」を用いた実験的パフォーマンス
・同じく柳澤の研究に、バンド「んoon」が応答して生まれた新曲「NANA」を起点としたライブパフォーマンス
・4人の研究テーマや本イベントのコンセプトへの応答として、ヒップホップアーティストのSkaaiが行うパフォーマンス(DJ Set)
※参考記事
アーティストとメディア研究者の対話・フィールドワークから生まれた、楽曲とライブパフォーマンス──マイカ・ルブテ×和田夏実【DE-SILO EXPERIMENT 2024 プログラム紹介】
バンド・んoonが哲学者・柳澤田実の研究に応答して生まれた、新曲「NANA」とライブパフォーマンス【DE-SILO EXPERIMENT 2024 プログラム紹介】
映像作家・Pennackyとアーティスト・荘子itが、哲学者・柳澤田実に応答。「音楽と映像」を用いた実験的パフォーマンス【DE-SILO EXPERIMENT 2024 プログラム紹介】
WORKSHOP:来場者と人類学者、小説家で一緒に「理想の身体」を考える
2つ目のコンテンツは、WALL&WALLにて行われる「ワークショップ」です。
人類学者・磯野真穂が設定した研究テーマ「21世紀の理想の身体」に関する研究内容をベースに、磯野自身が「身体の未来」を提示する2編の小説を制作。その物語を読んだ松田青子・李琴峰・山内マリコという3名の小説家が、それぞれの視点からオリジナルの短編小説を1編ずつ書き下ろしました。
ワークショップでは、磯野と小説家たちのトークセッションに加え、ここで生まれた小説=物語を題材に来場者自らが「理想の身体」を考えるワークショップが行われます。「人は物語に夢中になるほど、そこに何があるかを自然と探ろうとする。これを人類学の学びの中で再現したい」という磯野の想いから始まった本取り組み。研究“知”をひらく実験の過程を、ぜひ体験してください。
※参考記事
※ワークショップチケットはDAY 1/DAY 2ともにSOLD OUTとなりました。
TALK SESSION:研究テーマや「実験」の背景をひもとくクロストーク
3つ目のコンテンツは、WALL&WALLにて行われる「トークセッション」です。
DE-SILO EXPERIMENTに参加した研究者とアーティストのクロストークにより、研究テーマや作品が生まれた背景をひもとくトークセッション。
研究テーマをいかに解釈し表現に落とし込んだのか。研究者とアーティストがコラボレーションすることで生まれたパフォーマンスや作品を振り返ります。
基本的に、PERFORMANCEやWORKSHOPとセットになっておりますので、あわせてお楽しみください。
EXHIBITION:研究成果、そしてその応答で生まれた作品を体感する
4つ目のコンテンツは、OMOTESANDO MUSEUMにて行われる「展示」です。
以下のように、研究成果や、研究成果を解釈して生まれた作品を体感できる展示が行われます。また、4人の研究者の研究テーマに関連する書籍が読めるライブラリーコーナーも設置。論考、小説、ゲーム、映像、インスタレーション、書籍……さまざまな媒体から、いま私たちの社会から抜け落ちつつある「生の実感とリアリティ」について感じ、考えてみてください。
こちらは無料チケットで入場可能なので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
【研究成果の展示】
・磯野真穂
・柳澤田実
・山田陽子
・和田夏実【アーティストによる新作】
・松田青子|短編小説
・Keiken|インスタレーション
・李琴峰|短編小説
・山内マリコ|短編小説
・Pennacky|映像作品
・山内祥太|インスタレーション
・木原共|インスタレーション【その他】
・試聴コーナー:んoon「NANA」、マイカ・ルブテ「心象volcano」
・デサイロライブラリー
・DE-SILO PUBLISHING 第一弾書籍のご案内◎全時間帯途中での入退場可
来場者向けQ&Aと注意事項
【入場について】
Q. 車いすで入場することは可能ですか?
A. 車いすでの入場は可能です。一部アクセスしづらい箇所がございますが、当日は会場のスタッフがお手伝いいたします。事前にお越しの時間の想定をいただけると、よりスムーズにお手伝いできますので、contact@de-silo.xyz までご連絡をいただければ幸いです。
Q. 未就学児を連れて行ってもいいですか?
A. 未就学児を連れての入場は可能です。安全の為、お子さまからは目を離されないようにお願いいたします。中学生以下のお子さまのチケットについては、代表者さまのみお申し込みください。
Q. 駐車場・駐輪場はありますか?
A. 駐車場等は用意がございませんので、お車等でお越しの場合は近隣の駐車場をご利用下さい。
Q. 再入場はできますか?
A. 再入場可能です。入場受付時にお渡ししたリストバンドを再入場時に受付でお見せください。
【コンテンツについて】
Q. 当日はどのような情報保障がつきますか?
A. トークセッションやパフォーマンスには、手話通訳がつく予定です。ワークショップについては必要な方法等、お問合せいただきご相談させてください。
Q.パフォーマンスはスタンディングでしょうか?
A.パフォーマンスやトークセッションが行われるWALL&WALLのメインフロアはスタンディングになります。メインフロア横のラウンジフロアや、展示が行われているOMOTESANDO MUSEUMにはお座りになれるスペースがあります。
【設備について】
Q. 喫煙は可能ですか?
A. 会場内は禁煙となります。
Q. コインロッカーはありますか?
A. 会場内にご用意しております。メインフロアは混み合うことが予想されるため、大きめのお荷物はコインロッカーに預けていただくようにご協力よろしくお願いいたします。
Q. 休憩スペースはありますか?
A. WALL&WALLのメインフロア横のラウンジフロアや、展示が行われているOMOTESANDO MUSEUMにはお座りになれるスペースがあります。
Q. 食事ができる場所はありますか?
A. イベント会場にはございません。会場から徒歩3分のファミリーマートやローソンなどのコンビニ、または近辺の飲食店をご利用ください。
Q. イベント会場で飲食することは可能ですか?
A. 食べ物の持ち込みはご遠慮いただいております。WALL&WALLではお飲み物の販売をしているので、そちらをご利用ください。
■注意事項
・開場前や早朝からの隊列は、近隣施設の迷惑となりますのでご遠慮ください。
・開場の時間は以下の通りです。お時間に合わせてご来場ください。
<Day1>
ワークショップ 11時20分開場
パフォーマンス 14時開場
エキシビション 11時開場
<DAY2>
ワークショップ 12時50分開場
パフォーマンス 15時30分開場
エキシビション 11時開場
開催目前。「実験」の“瞬間”をともに
以上、「DE-SILO EXPERIMENT 2024」の楽しみ方をざっとですが解説しました。」
「バイブスで始まって、思考で終わりたい」──昨年末、AbemaTVで公開されたドキュメンタリーシリーズ「my name is」にて、本イベントにも参加されるSkaaiさんはこう語っていました。
DE-SILO EXPERIMENT 2024で展開されるパフォーマンスや体験型展示、ワークショップなどが、いま私たちが置かれた状況や時代性、そしてこれからの社会のあり様を思考するきっかけになることを願っています。その瞬間をぜひ一緒につくり上げたいと思っているので、みなさんの参加を心からお待ちしております。
各パフォーマンス、トークセッションなどは席数に限りがありますので、気になるプログラムがありましたら、ぜひ今のうちにチケットの購入をお願いします。
チケット購入
チケット購入サイトよりお買い求めのうえ、ご来場ください(電子チケットのみの販売となります)。
※ワークショップチケットはDAY 1/DAY 2ともにSOLD OUTとなりました※
関連リンク
同イベントの最新情報は、デサイロ公式SNSや本ニュースレターなどを通してお知らせします。
■ ニュースレター
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https://www.instagram.com/desilo_jp/
また、公式Podcastでは同イベントの登壇者をゲストにお呼びし、コラボレーションの背景などをお話する特別編をお届けしています。
オリジナルのプレイリストもあわせてぜひお楽しみください。