【2026年1月刊】破壊系資本主義、ゲノムと社会、「リベラリズム」「現代民主主義理論」を理解するためのハンドブック……デサイロが注目したい人文・社会科学の新刊21冊
一般社団法人デサイロは、人文・社会科学分野の研究者を中心に、次なる社会を形づくる思想やアイデアを生み出すアカデミックインキュベーター/シンクタンクとして活動しています。
本記事では、2026年1月に刊行の人文・社会科学分野の新刊書の中から、デサイロとして注目したい21冊をピックアップしました。
気になる新刊があれば、読書リストにぜひ加えてみてください。
1.炎上で世論はつくられる
民主主義を揺るがすメカニズム
概要(版元ウェブサイトより引用)
なぜ「あの人」に熱狂してしまうのか?
炎上・誹謗中傷・フェイク情報――少数の過激な声が政治的分断を加速する。急速に進むネットと政治の融合は、民主主義をどう変えたのか? 第一人者が問い直す!
著者
山口真一(著)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。1986年東京生まれ。博士(経済学・慶應義塾大学)。専門は計量経済学、社会情報学、情報経済論。NHKや日本経済新聞をはじめとして、メディアにも多数出演・掲載。KDDI Foundation Award 貢献賞をはじめ受賞多数。主な著作に『スマホを持たせる前に親子で読む本』(時事通信社)、『ソーシャルメディア解体全書』(勁草書房)、『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社新書)、『なぜ、それは儲かるのか』(草思社)、『炎上とクチコミの経済学』(朝日新聞出版)などがある。また、内閣府「AI戦略会議」「人工知能戦略専門調査会」をはじめ、総務省、厚生労働省、文部科学省、公正取引委員会などの様々な政府有識者会議委員を務める。
発売日
2026/1/6
版元
筑摩書房
2.暴力の考古学
未開社会における戦争
概要(版元ウェブサイトより引用)
未開社会における戦争
すべてをひとつに統合しようとする国家から、未開社会はいかにして逃れてきたのか。暴力から社会の起源に迫る名著。
著者
ピエール・クラストル(著)
1934年、パリに生まれる。フランスの人類学者・民族学者。ソルボンヌ大学で哲学を修めた後、アルフレッド・メトローとクロード・レヴィ゠ストロースのもとで人類学の研究をはじめ、南アメリカをおもなフィールドとした。1977年、自動車事故によりガブリアックに没する。著書に『国家に抗する社会』『政治人類学研究』(いずれも水声社)、『国家をもたぬよう社会は努めてきた』(洛北出版)、『グアヤキ年代記』(ちくま学芸文庫)などがある。
発売日
2026/1/8
版元
平凡社
3.戦後ヨーロッパはいかに構築されたか
政治・経済・アイデンティティ
概要(版元ウェブサイトより引用)
EUを中心とするヨーロッパ統合は決して必然ではない。第二次大戦後の複数の選択肢のなかで、国家をはじめとする多様な意志がせめぎ合い、現在の形へと収斂した。本書では、その歴史的経緯、複雑な制度構築、社会経済をめぐる攻防、統合への賛否の相互作用、そしてアイデンティティといったさまざまな面に光を当て、ヨーロッパ統合を立体的に捉えるとともに、ヨーロッパが直面する問題の性質を明らかにする。
著者
ローラン・ヴァルルゼ(著)
1978年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学教授。専門はヨーロッパ統合史、ヨーロッパ国際関係。著書にGoverning Europe in a Globalizing World: Neoliberalism and its Alternatives following the 1973 Oil Crisis, Routledge, an imprint of the Taylor & Francis Group, Abingdon, Oxon, 2018, Europe contre Europe: Entre liberte, solidarite et puissance, CNRS éditions, Paris, 2022など。
発売日
2026/1/8
版元
中公選書
4.エコロジー社会主義に向けて
世界を読む2020-2024
概要(版元ウェブサイトより引用)
「ピケティの構想は野心的かつ現実的であり、資本主義の歴史についての深遠な理解と、反不平等政策に関する緻密で実践的な知識に基づいている」
ハジュン・チャン(ロンドン大学経済学部教授)
「資本主義を、持続可能性と包摂の観点から再考する、強力な議論だ。データとエビデンスに基づく体系的な解決策に興味を持つ誰にとっても――そして、どんな政治的見解からも――読むべき書である」
アックス・エドマンズ(ロンドン・ビジネス・スクール教授)
著者
トマ・ピケティ(著)
1971年5月7日、フランスのクリシー生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を執る。2000年からEHESS教授、2007年からパリ経済学校教授。多数の論文をthe Quarterly Journal of Economics, the Journal of Political Economy, the American Economic Review, the Review of Economic Studiesほかに発表。経済発展と所得分配の相互作用について、主要な歴史的、理論的研究を成し遂げる。世界不平等研究所および世界不平等データベースの共同ディレクター、「欧州の民主化のためのマニフェスト」の発起人も務める。著書に『21世紀の資本』(みすず書房、2014)『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP、2015)『格差と再分配』(早川書房、2016)『世界不平等レポート2018』(共編、みすず書房、2018)『不平等と再分配の経済学』(明石書店、2020)『来たれ、新たな社会主義』(みすず書房、2022)『自然、文化、そして不平等』(文藝春秋、2023)『資本とイデオロギー』(みすず書房、2023)アレ&アダム『マンガで読む 資本とイデオロギー』(原作、みすず書房、2024)『平等についての小さな歴史』(みすず書房、2024)『平等について、いま話したいこと』(共著、早川書房、2025)ほか多数。
発売日
2026/1/9
版元
みすず書房
5.ベルクソン
諸学と協働する哲学
概要(版元ウェブサイトより引用)
同時代の諸学をありったけ渉猟し社会と深くかかわる知識人として時間・心・生命・道徳・宗教をめぐり考え続けたベルクソン。学問を無視して生きることも学問だけを手掛かりに生きることもできない今を生きる私たちに向けた誠実で明快な入門書。
著者
村山達也(編著)
東北大学文学部教授
平井靖史(編著)
慶応義塾大学文学部教授
三宅岳史(編著)
香川大学教育学部教授
他
発売日
2026/1/10
版元
新曜社
6.大地を切り裂く人々
ソロモン諸島「山の民」の開発・自己・自然
概要(版元ウェブサイトより引用)
社会科学のメラネシア的生成変化!
忽然と消えたクランが残した「禁足地」、遺体から力を得ようとする若者、土地争いの場で「掘ってみれば分かる」と叫ぶチーフ、重機の振動に呼び覚まされる祖霊、「石から生まれた男」をめぐる系譜の内紛。
「大地の不穏な現れ」から、自らの社会観と未来を問い直す。
著者
橋爪太作(著)
大阪公立大学現代システム科学研究科・准教授
主な著作に、『大地と星々のあいだで――生き延びるための人類学的思考』(イースト・プレス、2024年)、「未知の故郷への帰還――ソロモン諸島マライタ島の道路建設にみるインフラストラクチャーの両義性」(古川不可知編『モビリティと物質性の人類学』春風社、2024年)、「起源の闇と不穏な未来のあいだ――現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層」(『文化人類学』87(1)、2022年、第19回日本文化人類学会奨励賞受賞)
発売日
2026/1/13
版元
春風社
7.増補 農業と人間
食と農の未来を考える
概要(版元ウェブサイトより引用)
歴史的に農業は人間の生命を支えてきた。しかし、気候変動、TPP等の国際協定、ウクライナ戦争をきっかけとする穀物高騰、農家の減少などにより、日本の農業は変容を迫られている。フード・セキュリティの確保が深刻な課題となるなか、日本の食と農はどこに向かうのか。農業経済学の第一人者による名著を文庫化。
著者
生源寺眞一(著)
1951年愛知県生まれ.東京大学名誉教授,福島大学名誉教授.東京大学農学部農業経済学科卒業後,農水省農事試験場研究員,北海道農業試験場研究員,東京大学農学部教授,名古屋大学農学部教授等を歴任したのち,2017年福島大学食農学類準備室室長に就任,2019年食農学類長.2023年退任後は日本農業研究所研究員.専攻は農業経済学.『農業再建』(岩波書店,2008年),『農学が世界を救う!』(共編著,岩波ジュニア新書,2017年),『新版農業がわかると,社会のしくみが見えてくる』(家の光協会,2018年),『「いただきます」を考える』(少年写真新聞社,2019年),『21世紀の農学』(編著,培風館,2021年)のほか著書多数.
発売日
2026/1/15
版元
岩波書店
8.ロシア宇宙主義全史
神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ
概要(版元ウェブサイトより引用)
不死、復活、宇宙進出……人間の限界を突破せよ!
宗教哲学者フョードロフの「人類復活」、共産主義者ボグダーノフの「血液交換」、ロケット工学の父ツィオルコフスキーの「完全生物」、生物地球化学者ヴェルナツキーの「精神圏」、歴史学者グミリョフの「新ユーラシア主義」……
人間の不死・復活および宇宙進出を謳う「ロシア宇宙主義」。その法外な思想に賭けられていたのは、人間の有限性の克服、個と全体の関係をめぐる理念、そして「独自のロシア」の構築だった!
西欧との同時代的相関性も睥睨しながら、現代のアメリカ・シリコンバレーを熱源とするトランスヒューマニズムや人新世の問題にまでのびてくるその射程を「全史」として描き切る、第一人者による総合的かつ野心的な試み。
イーロン・マスクと同じ夢を100年前のロシアで見た人たちがいた――
著者
乗松亨平(著)
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はロシア文学・思想。著書に『ロシアあるいは対立の亡霊――「第二世界」のポストモダン』(講談社選書メチエ)、『リアリズムの条件――ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社)、訳書にボリス・グロイス編『ロシア宇宙主義』(河出書房新社、監訳)、ミハイル・ヤンポリスキー『デーモンと迷宮――ダイアグラム・デフォルメ・ミメーシス』(水声社、共訳)など。
発売日
2026/1/15
版元
講談社
9.破壊系資本主義
民主主義から脱出するリバタリアンたち
概要(版元ウェブサイトより引用)
〈もはや自由と民主主義が両立するとは思っていない。自由至上主義者が取り組むべき大仕事は、あらゆる形態の政治から逃れる方法を見つけることだ〉。テック業界の世界的な大立者で、リバタリアンとしても有名なピーター・ティールは、民主主義なき資本主義という夢をこうぶち上げた。
だが、大仕事に着手したのは彼ではない。徹底的な市場原理に基づいて経営されていた香港。十全の経済的自由を実現しながら民主主義的には不完全な領域……。この「ゾーン」に心酔したのは、新自由主義の偶像ミルトン・フリードマンだ。新自由主義知識人らは、香港をテンプレートとして、ゾーンを世界中に広めることを夢見た。
この夢想は、タックスヘイブン、自由港、経済特区など、さまざまな姿をとった。既存国家の規制から自由な海上都市というSF的構想すら真剣に取り組まれている。ロンドン、シンガポール、南アフリカ、米国、未承認国家ソマリランド、ドバイ、メタバース……実験場は世界各地に及ぶ。
「低能な多数者の専制」を脱出し、ゾーンを建設する願望は、低能とされた人種からの隔離主義や21世紀版植民地主義にしばしば結びつく。テック右派に影響を及ぼすカーティス・ヤービンは、シリコンバレーによるホンジュラスでのゾーン建設構想を〈非欧州人は欧州人に支配されていたときのほうが豊かだった〉と絶賛した。
新自由主義研究の画期を成す歴史家が、急進的市場主義者の夢想と実践を追跡する。
著者
クィン・スロボディアン(著)
1978年、カナダ・アルバータ州生まれ。歴史学者。ボストン大学パーディー・スクール教授。ニューヨーク大学で博士号を取得し、専門はドイツ史と国際関係史。英・王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)のアソシエートフェローやアメリカン・ヒストリカル・レビュー誌の編集委員も務める。
著書に『破壊系資本主義――民主主義から脱出するリバタリアンたち』(松島聖子訳、みすず書房、2026)、『グローバリスト──帝国の終焉とネオリベラリズムの誕生』(原田太津男・尹春志訳、白水社、2024)などがあるほか、ガーディアン紙、フォーリン・ポリシー誌、ニュー・ステーツマン誌、ニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿。グッゲンハイム・フェロー選出(2025-26)。
発売日
2026/1/16
版元
みすず書房
10.世界に背を向けて
戦間期の反グローバリズムと大衆政治
概要(版元ウェブサイトより引用)
第一次世界大戦前、世界はひとつになったかに見えた。人々は国境を越え、貿易ネットワークが張り巡らされ、国際会議が行われた。だがその恩恵は平等ではなかった。戦争が勃発し、世界秩序が大きく変わると、人々の怒りとともに、反グローバリズムが燃え上がっていった。
グローバリズムは世界の相互依存を進めたが、負の影響も高めた。海上封鎖や高い関税は食糧難を呼び起こし、人々はたちまち困窮した。金融危機や感染症は国境を越えた混乱をもたらした。社会不安の元凶として外国人に激しい憎悪が向けられた。グローバリズムがもたらす不安定から逃れるため、あるいは自立を取り戻すため、自国第一主義の機運が高まった。意図せずに、世界はばらばらになった。
100年前のグローバリズムと同時に起こった反グローバリズムの潮流をとらえ、国家と人々がそれぞれの自国第一主義を実践するさまをダイナミックに描く、反グローバリズムの世界史。
著者
タラ・ザーラ(著)
1976年、アメリカ生まれ。スワースモア大学卒、ミシガン大学Ph.D(歴史学)。シカゴ大学歴史学部准教授を経て、現在、同教授。専門は近現代中東欧史。単著1作目Kidnapped Souls: National Indifference and the Battle for Children in the Bohemian Lands, 1900-1948(2008)で、ローラ・シャノン賞をはじめ5つの賞を受賞。2作目The Lost Children: Reconstructing Europe’s Families after World War II (2011、『失われた子どもたち』三時・北村監訳、みすず書房)もジョージ・ルイス・ベア賞などを受賞。2014年にマッカーサー財団「天才賞」を受賞。5作目Against the World: Anti-Globalism and Mass Politics Between the World Wars(2023、『世界に背を向けて』齋藤慎子訳、みすず書房)。
発売日
2026/1/16
版元
みすず書房
11.7つのキーワードでみる 分断国家アメリカ
概要(版元ウェブサイトより引用)
トランプ氏就任1年を迎えるアメリカ。社会の分断によって民主主義が危機的な状況にある。7つのキーワードを軸に今のアメリカを詳解
著者
西山隆行(著)
1975年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。甲南大学法学部教授を経て、現在は成蹊大学法学部教授。専門はアメリカ政治。主な著書に、『アメリカ大統領とは何か──最高権力者の本当の姿』(平凡社新書)、『アメリカ型福祉国家と都市政治──ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』『アメリカ政治入門』(いずれも東京大学出版会)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま──分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂)、『移民大国アメリカ』『アメリカ政治講義』(いずれもちくま新書)がある。
発売日
2026/1/19
版元
平凡社
12.租税のヨーロッパ統合史
付加価値税の創設から世界的普及へ
概要(版元ウェブサイトより引用)
「消費税」のグローバルな起源にせまる —— いまや不可欠な安定財源として多くの国が採用している付加価値税。そのフランスでの発明から EEC での導入義務化に至るプロセスを初めて解明、世界的な展開の第一歩を描くとともに、欧州の財政統合や独自財源の試みが直面した困難の核心を捉え、ユーロ導入の陰に隠された論点に光を当てる。
著者
小西杏奈(著)
1995年生まれ。2010年パリ第一パンテオン・ソルボンヌ大学歴史学研究科博士後期課程修了。博士(歴史学)。現在、専修大学経済学部国際経済学科 准教授。専門は、財政学・租税論。
発売日
2026/1/20
版元
名古屋大学出版会
13.ゲノムと社会
つくる生命、ゆれる価値観
概要(版元ウェブサイトより引用)
JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)RISTEX(社会技術研究開発センター)「ゲノム倫理」研究会(2019年度設立)の6年余りに及ぶ諸活動や議論によって得られた様々な知見や考察などを収録。
「ゲノム倫理」研究会は、生命科学、哲学、倫理学、法学、社会学、情報通信などの分野に精通した専門家16 名と、その事務局を担うJST RISTEX の職員から構成されています。
激変する不確かな時代に、ゲノム研究が与える影響、「生命とは何か」「操作してよいのか」など価値観がゆさぶられる未知の領域について、社会全体で考えたい。
執筆者との対話を通して問いを深められる進行形の書籍となっています。多くの方に自分ごととして、ゲノム科学のELSIや科学技術全般におけるELSIの考察に取り組まれることを願います。
著者
JST RISTEX「ゲノム倫理」研究会(編著)
※執筆者一覧
小林 傳司、信原 幸弘、岡本 拓司、岸本 充生、神里 達博、田川 陽一、中村 崇裕、四ノ宮 成祥、岩崎 秀雄、志村 彰洋、見上 公一、日比野 愛子、田中 幹人、水野 祐、横野 恵、松尾 真紀子、三成 寿作、市橋 伯一、末次 正幸、山西 陽子、塩見 春彦、大下内 和也、丹羽 一、山内 悦子
発売日
2026/1/23
版元
共同文化社
14.「移民」の住む場所
日本の住宅市場における居住格差の実証分析
概要(版元ウェブサイトより引用)
移民はどんな家に住んでいる?
・「住まい」が映す、移民国家・日本と移民の現在地。
・移民の人々が直面する居住格差や入居差別の実態をデータから明らかにする意欲作。
アメリカなどの伝統的な移民受け入れ国にくらべて、〈新しい移住先〉となりつつある日本。
本書は、移民の人々の社会統合に重要な役割を果たす〈居住〉に着目する。日本に暮らす移民の居住格差や入居差別の実態を国勢調査などのデータやアメリカを中心に発展してきた「同化理論」を応用して読み解き、移民研究の新たな地平を切り開く。
著者
金希相(著)
大阪公立大学大学院文学研究科准教授。博士(社会学)。
韓国・大邱市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専門は移民研究、都市社会学、住宅研究。日本学術振興会特別研究員、立教大学社会学部助教などを経て、2025年より現職。主な論文に、「民間賃貸住宅に居住する移民の居住地選択――有利な近隣への居住に着目して」『日本都市社会学会年報』42号(2024年)、「外国人の住まいに関する現状と社会学的課題」『住宅会議』117号(2023年)など。
発売日
2026/1/26
版元
慶應義塾大学出版会
15.飲酒と社会の交差点
戦後日本のアルコール政策過程論
概要(版元ウェブサイトより引用)
酒に功罪はあるものの、飲酒の不始末も「酒の上のこと」と許容されてきた日本社会。だが相次ぐ迷惑行為を背景に成立した酩酊防止法、さらには初の総合的な法律・アルコール健康障害対策基本法まで、キングダンの「政策の窓」理論を援用し、戦後80年にわたるアルコールをめぐる政策過程を俯瞰的にまとめあげた貴重な1冊。
著者
小野田美都江(著)
1957年、東京生まれ。関西大学特任教授。慶應義塾大学図書館・情報学科卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。アサヒビール株式会社在職中にアルコール関連問題の担当となったことをきっかけに、酒類の致酔性や依存性と、文化や伝統、コミュニケーションへの貢献という二面性に興味をもち、日本におけるアルコール政策の研究を始める。主な論文に、「前田俊彦の三里塚闘争とドブロク造り『瓢鰻亭通信』の展開から」(『年報 日本現代史』29号、2024年)、「『酩酊防止法』の制定過程と女性たち」(『現代風俗学研究』20号、2022年)。
発売日
2026/1/27
版元
勁草書房
16.日本の夜の公共圏
スナック研究序説
概要(版元ウェブサイトより引用)
暗転した夜に何を語るか?
かつては全国津々浦々にあったスナック。本書ではその起源・成り立ちからコロナ前までの現状に至るまで、徹底的に調べ上げた本邦初のスナック研究である。スナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」に光を当てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射することを試みた。
調べた結果は仰天するものばかり。人工衛星による夜間平均光量データまで駆使して出てきた統計結果は驚くべきものだった! また都築響一、苅部直、谷口功一各氏による大爆笑の座談会も大いに話題になった。
しかしその後、コロナ禍が日本列島を覆った。昼夜を問わず「社交」は根底から揺さぶられた。スナックのあり方も大きく変容している。暗転する「夜」に本書は何を語るか。単行本刊行後の動きを谷口功一氏が解説「港々をめぐる十年の航海の果てに」で振り返る。
著者
谷口功一(編)
1973年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京都立大学法学部教授、スナック研究会代表。専門は法哲学。著書に『ショッピングモールの法哲学』、『立法者・性・文明』(以上、白水社)、『逞しきリベラリストとその批判者たち』(共編、ナカニシヤ出版)、訳書にシェーン『〈起業〉という幻想』、ドレズナー『ゾンビ襲来』(以上、共訳、白水社)他。
スナック研究会(編)
発売日
2026/1/29
版元
白水社
17.3STEPシリーズ 民俗学
概要(版元ウェブサイトより引用)
先達が蓄積してきた知識や思考をリレーのように繋げ国際的な研究動向やジェンダー視点も取り入れて最新の全体像を提示。変化し続ける概念や方法の複雑さを踏まえながらその多様性と現在地を知ることができる。大学の教養科目として学ぶまたは独学する初学者にお勧めの入門書。
著者
塚原伸治(編)
東京大学大学院総合文化研究科准教授
後藤知美(編)
独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター(東京文化財研究所)研究員
辻本侑生(編)
静岡大学学術院融合・グローバル領域講師
他
発売日
2026/1/30
版元
昭和堂
18.グループ・ダイナミックス事典
概要(版元ウェブサイトより引用)
集団における人間の心理や行動を研究対象とする心理学であるグループ・ダイナミックスは、人間の社会性を科学的に探究する学問として発展してきた。クルト・レヴィンに始まるこの学問においては、集団においてメンバーたちが影響を及ぼしあって作り上げる「心理的場」とその動態の変動、そしてそれと相互作用しあう心理や行動を合わせて究明していく。日本初となる本事典では、全162項目を社会的課題の解決に関する「現象編」と、理論的研究に関する「理論編」の2つのグループに分けて構成。激しく変動し,不確かで複雑,そして曖昧さの増す社会にあって,人間は何を思い,行動し,どんな「心理的場」を環境として生きていくのか.本書が扱うグループ・ダイナミックスが,集団・社会の現象を理解し,直面する課題・問題の解決に貢献する局面は,今後さらに増えていくだろう。
著者
日本グループ・ダイナミックス学会(編)
発売日
2026/1/30
版元
丸善出版
19.リベラリズム
基礎からフロンティアまで
概要(版元ウェブサイトより引用)
社会が不安定化するなか、リベラリズムの果たすべき役割とは何か。31のキートピックと21の著作解説により、個人の自由や多様性を尊重し合意を模索していく社会の基盤となる現代リベラリズムを、基礎から実践まで包括的に理解する。
待望のハンドブック、ここに現る!
著者
宇野重規(編)
東京大学社会科学研究所教授。政治思想史・政治哲学。
加藤晋(編)
東京大学社会科学研究所教授。厚生経済学、公共経済学。
井上彰(編)
東京大学大学院総合文化研究科教授。政治哲学、応用倫理学、公共哲学。
発売日
2026/1/30
版元
東京大学出版会
20.現代民主主義理論ハンドブック
概要(版元ウェブサイトより引用)
民主主義とは何か。理論の諸潮流、論点、対抗理論を網羅した、民主主義を考えるために必携のハンドブック!
著者
田村哲樹(著)
名古屋大学大学院法学研究科教授。名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。政治学・政治理論。『熟議民主主義の困難――その乗り越え方の政治理論的考察』(ナカニシヤ出版、2017年)、『政治学[アカデミックナビ]』(共著、勁草書房、2020年)、ほか。
山本圭(著)
立命館大学法学部教授。名古屋大学大学院国際言語文化研究科単位取得退学。博士(学術)。現代政治理論、民主主義論。『嫉妬論――民主社会に渦巻く情念を解剖する』(光文社新書、2024年)、『現代民主主義――指導者論から熟議、ポピュリズムまで』(中公新書、2021年)、ほか。
発売日
2026/1/31
版元
ナカニシヤ出版
21. 芸術をめぐる実践
せめぎあう感性と制度
概要(版元ウェブサイトより引用)
文化人類学者、考古学者、 キュレーターが それぞれのフィールドで 芸術における感性と制度の つながりを問う 呼応する美術館の弾力と芸術の胆力 身体表現で変わりゆくクンストハレ NYのオルタナティブ・スペースとデイ・ジョブ アートプロジェクトの在る地域での芸術実践 ナイジェリアで芸術の制度が変わるとき キューバでみえる音楽映像 フィジーの制度と戦う工芸術 実測図に刻まれた感性と制度 感性が揺さぶる考古学の制度 多様な芸術実践をめぐって三者が記録し、対話する。
著者
緒方しらべ(著)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教。1980年島根県生まれ。2004年ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)卒業、2005年同学院修士課程修了、2014年総合研究大学院大学文化科学研究科比較文化学専攻博士後期課程修了。大阪大学などで非常勤講師、京都精華大学で専任講師、上智大学で特任助教を務め、2024年より現職。博士(文学)。専門:文化人類学、アフリカ美術研究、ナイジェリア地域研究。主な賞歴:2013年第5回国立民族学博物館みんぱく若手セミナー賞、2018年第30回日本アフリカ学会研究奨励賞受賞。所属学会:日本文化人類学会、日本アフリカ学会、民族藝術学会、Arts Council of the African Studies Association (ACASA)。主な編著書:『アフリカ美術の人類学 ナイジェリアで生きるアーティストとアートのありかた』(清水弘文堂書房、2017)、『アフリカからアートを売り込む』(編著、水声社、2021)など。
兼松芽永(著)
文化人類学・芸術の人類学専攻。越後妻有大地の芸術祭の制作・維持管理活動等におけるコミュニケーションプロセスや、住民側の地域意識・人的経済的関係の変容過程を探るべく、現地にてフィールドワークを実施。郷土教育から山村振興・地方分権化と定住/交流促進に至る中央と地方の関係変化や、度重なる地震・豪雪など自然災害の影響をふまえつつ、人やモノ・出来事の連関から、関係性やその美学・地域における「アート」のあり方について考察している。
寺村裕史(著)
1977年、京都府生まれ。2000年、岡山大学文学部歴史文化学科(考古学履修コース)卒業。2005年、同大学大学院文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。同志社大学文化情報学部実習助手、総合地球環境学研究所プロジェクト研究員、国際日本文化研究センター機関研究員、国立民族学博物館 人類文明誌研究部 准教授を経て、2021年より国立民族学博物館 学術資源研究開発センター 准教授。
他
発売日
2026/1/31
版元
清水弘文堂書房
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