本日リリース!マイカ・ルブテが描く、 研究者・和田夏実との対話・フィールドワークから生まれた新曲「心象volcano」
本日4月3日、音楽プロデューサー/シンガーソングライターのマイカ・ルブテは新曲"心象volcano"をデジタルリリースした。
"心象volcano"の配信・ダウンロードはこちら▶️https://lnk.to/ShinshoVolcano
本楽曲は、マイカとメディア研究者・和田夏実とのコラボレーションにより制作された楽曲だ。
参考記事:音楽というメディアの力を通じて描く「『生きているという実感』が灯る瞬間」──シンガーソングライター/プロデューサー・マイカ・ルブテ【DE-SILO EXPERIMENT 2024アーティスト紹介】
デサイロの研究プロジェクトにおいて、和田は「『生きているという実感』が灯る瞬間の探求」という研究テーマを掲げ、言語やコミュニケーション、表現自体を起点に、一人ひとりの内なる世界における接続と自律から立ち現れてくる「生きているという実感」を探求するなかで、ある施設をたびたび訪れてきた。それが、岡山県長島にある、かつてハンセン病患者の療養施設として利用されていた長島愛生園(国立ハンセン病療養所)だ。
一人ひとりの「生きているという実感」を見つけ出すために──メディア研究者・和田夏実
同園に初の精神科医として勤務した神谷美恵子は『生きがいについて』という著書を記しており、長島愛生園への訪問や同書との出合いが、和田が今回の研究テーマを設定するうえで大きな影響を与えている。
マイカも、和田の研究を追体験するように同園を訪れ、長島の住民との交流や愛生園への訪問を通じて感じた、自身の感情や生の実感を火山に見立て、「心象volcano(=火山)」という楽曲が生まれた。
人間が持つ生への強い願望、諦めと情熱という対照的な感情、外部世界からの隔絶、家族との分離、差別と偏見にさらされた島内での隔離生活を通じて描かれる、真に生きることへの切望。これらの複雑な感情は、愛生園の歴史とそこで生きた人々の強い生命力を背景に、マイカ独自のエクスペリメンタルポップとして表現されている。透明感あふれるヴォーカルと流れるようなシンセサイザーの音色が、徐々に熱を帯び、マグマのように外へ溢れ出す生命力と喜びを描き出す。
本楽曲は、4月13日のマイカによるライブパフォーマンスにて初披露となる。
マイカは長島愛生園での経験や和田との対話をどのように解釈し、表現へと落とし込んだのか? 研究とアートが交差することに生まれる新たな景色を目撃するために、ぜひイベントに足を運んでほしい。
DE-SILO EXPERIMENT 2024
【4/13~14開催】小説から音楽、映像、メディアアートまで。研究者とアーティストのコラボレーションにより、研究知を起点に「生の実感とリアリティ」を探る2daysイベント
本イベントで初披露される「心象Volcano」は、研究やフィールドでの出来事をどのように解釈し、生み出されたのか? マイカによるライブパフォーマンスと、その後の和田とのトークセッションにより、その全貌を解き明かしていく。参加希望の方は、下記ウェブサイトからDAY1の「Performance Ticket」の購入を。