「アフォーダブル住宅」を考えるための12冊。「住宅政策の戦後史」「居住の自治」から住宅をめぐる〈欲望〉の都市論までを考える:DE-SILO BOOK GUIDE
東京都心部において住宅価格の高騰が進むなか、東京都は2026年2月、日本ではじめて「アフォーダブル住宅を供給する官民連携ファンド」を創設しました。
「アフォーダブル住宅」とは、所得が平均的な層や子育て世帯でも「無理なく支払える(手頃な)家賃・価格」で提供される良質な賃貸・分譲住宅を意味します。本ファンドは、子育て支援や空き家活用、ひとり親支援などのテーマごとに4つのファンドが組成され、総額200億円以上のうち、100億円を東京都が出資します。この取り組みを通じて約350戸を供給し、子育て世帯の都外への流出を防ぐことを目指しており、住宅政策の新しい動きとして注目を集めています。
「住まいの供給」の歴史を振り返ると、戦後日本の住宅政策は、住宅金融公庫・公営住宅・日本住宅公団からなる「住宅供給三本柱」を中心に、持ち家取得の支援や公的賃貸住宅の整備を進めてきました。しかし、人口減少・空き家の増加・都心部の地価高騰など、時代の構造的変化のなかで、その枠組みには変化が訪れています。
5月28日(木)に開催するイベント「『アフォーダブル住宅』を考える──都市に『住み続ける』ための、 住宅政策・ファンド・建築の実践|Academici Insights #25」では、本分野における3名の研究者・実践者をゲストに招き、「アフォーダブル住宅」を入口に、都市圏全体での居住のアフォーダビリティの確保に向けた包括的なアプローチまで議論を発展させることで、これからの住まいと都市について考えます。
イベント詳細の詳細は、下記をご覧ください。
本記事では、「アフォーダブル住宅」を考えるための12冊をセレクトしました。このリストに掲載されている書籍を副読本として、ぜひイベントにもご参加ください。
1.2030―2040年 日本の土地と住宅
概要(版元ウェブサイトより引用)
東京23区の新築マンションの平均価格が1億を超えた。なぜ都市部の住宅は高騰しているのか。もう富裕層しか手が出せないのか。そんな現役世代の不安を払拭したいと、都市工学者は立ち上がった。再開発とタワマンの「罪」を炙り出し、2030年、2040年に中古マンションと中古戸建が流通する駅前の土地はどこなのかをデータに基づき徹底分析。エリア別ランキング表を作成した。現役世代にエールを送り、これまでの都市政策を一喝する。
著者
野澤千絵(著)
明治大学政治経済学部教授。専門は都市政策。博士(工学)。阪大院修了後、民間企業を経て東大院修了。都市計画協会理事。国交省住宅宅地分科会や東京都住宅政策審議会など、国・自治体の都市・住宅政策に多数参画。主著は『2030-2040年 日本の土地と住宅』(中公新書ラクレ)、『老いた家 衰えぬ街-住まいを終活する』(講談社現代新書)など。
発売日
2024/12/6
版元
中央公論新社(中公新書ラクレ)
2.老いる家 崩れる街
住宅過剰社会の末路
概要(版元ウェブサイトより引用)
私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。右肩上がりに空き家は増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。住宅過剰社会は住みにくい「まち」の原因です。あなたは最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?
著者
野澤千絵(著)
明治大学政治経済学部教授。専門は都市政策。博士(工学)。阪大院修了後、民間企業を経て東大院修了。都市計画協会理事。国交省住宅宅地分科会や東京都住宅政策審議会など、国・自治体の都市・住宅政策に多数参画。主著は『2030-2040年 日本の土地と住宅』(中公新書ラクレ)、『老いた家 衰えぬ街-住まいを終活する』(講談社現代新書)など。
発売日
2016/11/25
版元
講談社(講談社現代新書 2397)
3.マイホームの彼方に
住宅政策の戦後史をどう読むか
概要(版元ウェブサイトより引用)
戦後日本において、マイホームの購入を前提とする社会がどのように現れ、拡大し、どう変化したのか? 住宅政策の軌跡を辿り、住まいの未来を展望する。
著者
平山洋介(著)
1958年生まれ。神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。専門は住宅問題・都市計画。主な著書に、『東京の果てに』『都市の条件』(いずれもNTT出版)、『住宅政策のどこが問題か』(光文社新書)がある。
発売日
2020/3/27
版元
筑摩書房
4.社会主義都市ニューヨークの誕生
概要(版元ウェブサイトより引用)
社会主義市長マムダニ氏はなぜ選ばれたのか――グローバル資本主義の首都ニューヨークの市長に、急進左派の!?民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が就任へ!生活苦の労働者・若者の支持を集める背景や氏の人物像、家賃凍結/公共バスや子供保育の無償化/市所有スーパーマーケットの展開/富裕層・大企業増税等の政策を解剖し、他都市やワシントン政治への影響を展望。
著者
矢作弘(著)
龍谷大学名誉教授。博士(社会環境科学)。著書・翻訳書に『15分都市の実践 世界に学ぶ地球規模の課題解決』(共訳、学芸出版社、2025年)、『コロナで都市は変わるか』(共著、学芸出版社、2020年)、『都市危機のアメリカ』(単著、岩波書店、2020年)、『トリノの奇跡』(共著、藤原書店、2017年)、『縮小都市の挑戦』(単著、岩波新書、2014年)、『中心市街地活性化三法改正とまちづくり』(共編著、学芸出版社、2006年)、『大型店とまちづくり』(単著、岩波新書、2005年)、ニューヨークタイムズ編『ダウンサイジング オブ アメリカ』(単訳、日本経済新聞社、1996年)、『ロサンゼルス』(単著、中公新書、1995年)。
発売日
2026/1/1
版元
学芸出版社
5.不動産ガバナンス
権利調整と合意形成からみる持続的な地域のあり方
概要(版元ウェブサイトより引用)
人口減少時代に入り、不動産需要の減少が予想される現在、不動産の管理のあり方に注目が高まっている。本書では、不動産ガバナンスという観点から、関連する法制度の現状、技術的な進展、先行する実践例などを紹介し、今後の展望を読者に提供する。
著者
中島弘貴(編著)
東京大学大学院工学系研究科特任講師。2011年東京大学工学部卒、2014年同大大学院工学系研究科修士課程修了、2020年同大学院博士課程修了。博士(工学)。2021年東京大学未来ビジョン研究センター特任助教、2023年より現職。
城山英明(編著)
東京大学大学院法学政治学研究科教授。1989年東京大学法学部卒、1989年東京大学大学院法学政治学研究科助手、1994年同助教授、2006年より現職。
浅見泰司(編著)
東京大学執行役・副学長/東京大学空間情報科学研究センター特任教授。1982年東京大学工学部卒、1984年同大学院工学系研究科修士課程修了、1987年ペンシルバニア大学博士課程修了。Ph.D..1987年東京大学工学部助手、1990年同講師、1992年同助教授、1995年同大学院工学系研究科助教授、2001年東京大学空間情報科学研究センター教授、2012年東京大学大学院工学系研究科教授。
発売日
2025/6/3
版元
東京大学出版会
6.住宅をめぐる〈欲望〉の都市論
民間都市開発の台頭と住環境の変容
概要(版元ウェブサイトより引用)
都市の住宅は、わたしたちは、いったい何を欲してきたのだろう? 民間による商品住宅開発が大都市の「普通の暮らし」を再編して30余年。新自由主義の住宅政策への転換・民間住宅開発の台頭・首都の再都市化・人口の都心回帰、これらが混然一体となる「第二の都市化」のなかで進行してきた住宅とまちの変化を眺望する。
著者
吉江俊(著)
東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻 講師。早稲田大学建築学科卒業、同大学院創造理工学研究科修了。博士(工学)。宮城県加美町や佐賀県多久市のコミュニティ計画作成、民間企業との共同研究や、早稲田大学キャンパスマスタープラン作成、東京都現代美術館「吉阪隆正展」企画監修などに携わる。早稲田大学建築学科講師などを経て、2025年より現職。主な著書に『〈迂回する経済〉の都市論』(学芸出版社、2024)、『住宅をめぐる〈欲望〉の都市論』(春風社、2023)など。
発売日
2023/3/7
版元
春風社
7.ハウジング・バイ・ピープル
〈居住の自律〉を取り戻す
概要(版元ウェブサイトより引用)
途上国都市の「建てる自由」に〈居住の自律〉本来の姿を見出した建築家ジョン・F・C・ターナー。急速な都市化が進む1970年代、住宅とは何かではなく、「住宅は何をもたらすか」を問い続け、独自の住宅哲学を深めた。中央集権的な住宅政策の矛盾を鋭く見抜き、立ち退きに翻弄される人々の姿に住宅保持の切実さを訴えた古典的名著、2万字を超える訳者解題を付し待望の邦訳。
著者
ジョン・F・C・ターナー(著)
1927年ロンドン生まれ。AAスクールで学んだ後、1957年よりペルーに滞在。不法占拠居住地が都市周縁部で急拡大する状況下、同地で8年にわたり住宅政策に携わる。1965年アメリカに移り、2年間ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同都市研究センターで研究に従事。その後、1970〜71年米国住宅都市開発省のプロジェクトで〈セルフヘルプ住宅〉の評価を実施。翌72年には、この成果をもとに「Freedom to Build: Dweller Control of the Housing Process(建てる自由、未邦訳)」を出版した。1973年にロンドンへ戻り、AAスクールと同学の開発計画ユニットおよびユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで1983年まで教鞭をとった。1976年本書に示された提言が、同年の第1回国連人間居住計画会議で支持を集め、国連や世界銀行の途上国住宅政策に強い影響力をもった。2023年逝去。
岡部明子(訳)
東京大学大学院工学系研究科教授。1985年東京大学工学部建築学科卒業。磯崎新アトリエを経て、1989年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。博士(環境学)。千葉大学教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授などを経て、2025年より現職。2009年より千葉県館山市で継続的に既存建物に介入する〈かやぶき民家ゴンジロウプロジェクト〉を行う他、ジャカルタ(インドネシア)中心部のスラムをフィールドに、住民主体でセルフビルドによる環境改善を目指すプロジェクトを実施。著書に『バルセロナ─地中海都市の歴史と文化』(中公新書、2010年)、『住まいから問うシェアの未来─所有しえないもののシェアが、社会を変える』(共著、学芸出版社、2021年)他。
両川厚輝(訳)
1993年長野県生まれ。2023年東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程満期退学。在学中に南米エクアドルやコロンビアのインフォーマル地区において、被災地の生活再建や住民参加型の建築プロジェクトに携わる。
発売日
2025/8/9
版元
慶應義塾大学出版会
8.住む権利とマイノリティ
住まいの不平等を考える
概要(版元ウェブサイトより引用)
DV被害者や外国籍者、中・高年単身女性ほかマイノリティに焦点を当て、住まいをめぐる現況と課題を詳述する。さらに、支援に取り組むNPOと企業が改善策を提示する。住まいの問題を多角的に捉え、住まいの権利をマイノリティの視点から照射する。
著者
青弓社編集部 (著)
金井 聡/杉野衣代/大澤優真/志村敬親/岡部 茜/植野ルナ/永井悠大/龔軼群(執筆者)
発売日
2025/12/29
版元
青弓社
9.東京で育つ/育てる
母子の生活史と不平等の布置
概要(版元ウェブサイトより引用)
都市で子どもを育てることは,なぜ,どのように苦しいのか? 東京のある地域を対象に行なった社会調査の成果をもとに,厚みのある生の語り(生活史)として収録。問題の所在と核心を,洗練されてきた社会空間分析により浮かび上がらせていく。
著者
知念渉(著)
大阪大学人間科学研究科准教授。1985年生、沖縄県出身。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。主要業績として『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』青弓社、2018年。『世の中を知る、考える、変えていく』有斐閣、2023年(飯田高ほか編、分担執筆)。『ひとりもとりこぼさない学校へ』岩波書店、2025年(志水宏吉編、分担執筆)など。
発売日
2025/11/26
版元
有斐閣
10.コミュニティの社会学
概要(版元ウェブサイトより引用)
人は「コミュニティ」に何を求めているのか。コミュニティの多義性の捉え方,概念と理念の歴史,生成と再生産の動態をさまざまな視点から明らかにする。気鋭の社会学者たちが,伝統と変化と実践の中のコミュニティを新たなアプローチで読み解く注目の書。
著者
祐成保志(編)
東京大学准教授。専門はコミュニティと住まいの社会学。著書は『〈住宅〉の歴史社会学』(新曜社、2008)。共著に『福祉社会の価値意識』(東京大学出版会、2006)、『文化の社会学』(有斐閣、2007)、『社会調査論』(八千代出版、2009)などがある。
武田俊輔(編)
法政大学教授。専門分野は社会学。近年の研究は都市社会学・地域社会学・文化社会学・メディア論が中心。歴史社会学・ナショナリズム論に関する研究も。2019年4月に単著『コモンズとしての都市祭礼:長浜曳山祭の都市社会学』(新曜社)を刊行。
発売日
2023/12/20
版元
有斐閣
11.建築をあたらしくする言葉
概要(版元ウェブサイトより引用)
気候変動、戦争・紛争、AI技術の進歩、Me Too運動、ブラック・ライヴズ・マター、パンデミックなど、私たちの価値観を揺るがす出来事が世界的に起こっている。時代状況が激しく変化すれば、建築や都市をめぐる「言葉」もおのずと変わる。本書は、39の「言葉」をつうじて、現在の建築の文脈や思考がどのようなものであるのかを示し、変容する建築と言葉の新しい連携の見取り図を描く。
著者
市川紘司(編著)
1985年生まれ。建築史家。博士(工学)。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助教、桑沢デザイン研究所非常勤講師。著者=『天安門広場ー中国国民広場の空間史』(筑摩書房、2020、2022年日本建築学会著作賞)。共訳書=王澍『家をつくる』(みすず書房、2021)など。
連勇太朗(編著)
1987年生まれ。建築家。博士(学術)。明治大学理工学部建築学科専任講師。特定非営利活動法人CHAr代表理事。株式会社@カマタ取締役。2012年NPO法人モクチン企画を設立、代表理事に就任。2018年@カマタ法人化、2021年CHArへ改称、同年明治大学専任講師に着任。プロジェクト=「モクチンレシピ」(2012~)など。作品=《2020/はねとくも》(2020)。著者=『モクチンメソッドー都市を変える木質アパート改修戦略』(学芸出版社、2017)など。「社会変革としての建築」をテーマに実践と研究を往還しながら活動している。
発売日
2024/10/18
版元
TOTO出版
12.建築のかたちと金融資本主義
氷山、ゾンビ、極細建築
概要(版元ウェブサイトより引用)
建築が金融に最適化されるとき、そのデザインに何が起きるのか。建築家の実践を踏まえ、金融商品化により歪んだ建築の形態について分析する、新時代の建築評論。
著者
マシュー・ソウルズ(著)
ブリティッシュコロンビア大学建築学部准教授。マシュー・ソウルズ・アーキテクチャーの創設者兼ディレクター。ハーバード大学デザイン大学院(GSD)出身。南カリフォルニア建築大学客員教授、GSD客員准教授、またカナダおよび米国の教育機関でゲスト講師を務める。
牧尾晴喜(訳)
建築やデザイン分野の翻訳を手がけている。メルボルン大学客員研究員などを経て、同志社女子大学で兼任教員。博士(工学)。主な訳書・監訳書に、『建築のかたちと金融資本主義:氷山、ゾンビ、極細建築』『ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明』、『世界を変えた建築構造の物語』(以上、草思社)、『モダン・ムーブメントの建築家たち:1920-1970』(青土社)、『目標という幻想』(ビー・エヌ・エヌ)などがある。一級建築士。株式会社フレーズクレーズ代表。
発売日
2025/2/4
版元
草思社
【5/28開催】「アフォーダブル住宅」 を考える──都市に「住み続ける」ための、 住宅政策・ファンド・建築の実践【Academic Insights #25】
東京都心部において住宅価格の高騰が進むなか、東京都は2026年2月、日本ではじめて「アフォーダブル住宅を供給する官民連携ファンド」を創設しました。
「アフォーダブル住宅」とは、所得が平均的な層や子育て世帯でも「無理なく支払える(手頃な)家賃・価格」で提供される良質な賃貸・分譲住宅を意味します。本ファンドは、子育て支援や空き家活用、ひとり親支援などのテーマごとに4つのファンドが組成され、総額200億円以上のうち、100億円を東京都が出資します。この取り組みを通じて約350戸を供給し、子育て世帯の都外への流出を防ぐことを目指しており、住宅政策の新しい動きとして注目を集めています。
「住まいの供給」の歴史を振り返ると、戦後日本の住宅政策は、住宅金融公庫・公営住宅・日本住宅公団からなる「住宅供給三本柱」を中心に、持ち家取得の支援や公的賃貸住宅の整備を進めてきました。しかし、人口減少・空き家の増加・都心部の地価高騰など、時代の構造的変化のなかで、その枠組みには変化が訪れています。
今回のAcademic Insightsでは、本分野における3名の研究者・実践者をゲストに招きます。ひとり目は、シングルマザー家庭に低価格で良質な住まいを提供する事業を展開し、社会性と事業性を両立する新たなハウジングモデルの創造に取り組んできた株式会社LivEQuality大家さん代表取締役社長の岡本拓也さん。同社は、前述の東京都の官民連携ファンドの運営事業者にも認定されており、「日本版アフォーダブルハウジング」市場創造に取り組んでいます。
ふたり目は、都市政策・住宅政策を専門とし、国・自治体における多数の委員も務めてきた明治大学政治経済学部教授の野澤千絵さん。『2030-2040年 日本の土地と住宅』『老いた家 衰えぬ街──住まいを終活する』などの著作で知られており、著書では「高コスト化を助長する都市づくり」からの転換に向けて、さまざまな解決策を提案されてきました。
そして三人目は、モクチンレシピを通じた空き家・既存不動産の活用に始まり、自社事業「Good Good Neighbors」を通じたアフォーダブル住宅の供給、大学の研究室で取り組む「インビジブルスラム」研究まで、建築設計・事業・研究を横断しながら取り組んできたNPO法人CHAr代表理事/明治大学理工学部専任講師の連勇太朗さん。
3名のゲストとともに、以下のようなテーマについて考えていきます。
戦後日本の住宅政策の系譜のなかで、「アフォーダブル住宅」の取り組みはどのように位置づけられるか
「アフォーダブル住宅」供給における官民連携の理想的なあり方は、インパクト創出のためのアプローチとは何か
都市に「住み続ける」ために、住宅政策・都市政策のどのような転換が求められているのか
「高コスト化を助長する都市づくり」からの転換に向け、インパクトスタートアップや不動産デベロッパー、建築家が今後担いうる役割とは何か
「アフォーダブル住宅」を入口に、都市圏全体での居住のアフォーダビリティの確保に向けた包括的なアプローチまで議論を発展させることで、これからの住まいと都市について考えます。ぜひ議論に加わっていただければ幸いです。
■開催日時
2026年5月28日(木) 19:00~21:00
■場所
Unknown Unknown
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目19−1 2F
https://maps.app.goo.gl/oT2Xiz6vxj5mikWH7
■アクセス
地下鉄 神保町駅 A7出口より徒歩約4分 (東京メトロ半蔵門線、都営新宿線・三田線)
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B5出口より徒歩約6分
JR御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口より徒歩約8分
■定員
30名
■タイムテーブル
19:00-19:10:イントロダクション
19:10-19:40:登壇者によるプレゼンテーション
19:40-20:30:ディスカッション/参加者からのQ&A
20:30-21:00:Meetup
■チケット価格
1,980円(税込)
※会場参加のみ。ライブ配信はございません
登壇者プロフィール
岡本拓也(おかもと・たくや)
公認会計士としてPwCにて企業再生アドバイザリーに従事後、SVP東京の代表理事に就任、ソーシャルベンチャーの支援と経営に携わる。2018年に父の急逝を機に家業の千年建設株式会社を承継。コロナ禍を契機に2021年にLivEQualityを開始。社会性と収益性を組み合わせた事業を通した社会変革を目指す。他にも、PwC財団の理事等、多数のソーシャルベンチャーや中間支援団体で社外役員を務める。
野澤千絵(のざわ・ちえ)
明治大学政治経済学部教授。専門は都市政策。博士(工学)。阪大院修了後、民間企業を経て東大院修了。都市計画協会理事。国交省住宅宅地分科会や東京都住宅政策審議会など、国・自治体の都市・住宅政策に多数参画。主著は『2030-2040年 日本の土地と住宅』(中公新書ラクレ)、『老いた家 衰えぬ街-住まいを終活する』(講談社現代新書)など。
連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)
建築家、博士(学術)。NPO法人CHAr代表理事、株式会社@カマタ取締役、明治大学理工学部建築学科専任講師(建築計画研究室主宰)。主な作品:2020/はねとくも(モクチン企画)、梅森プラットフォーム+KOCA(@カマタ)。主な著書:『モクチンメソッドー都市を変える木賃アパート改修戦略』(共著/学芸出版社)、『建築をあたらしくする言葉』(編著/TOTO出版)ほか。モクチンレシピで2015年グッドデザイン賞受賞。現在、「社会変革としての建築」をテーマに執筆・実践を行う。
■モデレーター
岡田弘太郎(おかだ・こうたろう)
一般社団法人デサイロ代表理事。1994年東京生まれ。慶應義塾大学でサービスデザインを専攻後、『WIRED』日本版エディターを経て、2022年に人文・社会科学分野の研究者を中心としたアカデミックインキュベーター/シンクタンクである一般社団法人デサイロを設立。知のネットワーク/エコシステム創出を通じて、激変する2020年代に求められる新たなる社会制度や、企業のイノベーション創出を支援する。一般社団法人B-Side Incubator代表理事やクリエイティブ集団「PARTY」パートナーなどを兼任。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出。
De-Silo(一般社団法人デサイロ)は、次の社会を形づくる思想やアイデアを生み出すアカデミックインキュベーター/シンクタンクです。人文・社会科学分野の研究者を中心に、学術知を起点とする未来洞察やコンサルティングサービスの提供、知の拠点や場づくり、研究者向けのインキュベーション・助成プログラムの運営、自社レーベル/メディアの運営、アートフェスティバルのプロデュースなど、研究と多分野のかけ合わせによるプロジェクト創出を通じて、「知の創造と流通」を支えていきます。





















