【5/28開催】「アフォーダブル住宅」 を考える──都市に「住み続ける」ための、 住宅政策・ファンド・建築の実践【Academic Insights #25】
Academic Insightsについて
デサイロでは2024年8月より、気鋭の研究者の皆様とともに「いま私たちが生きている時代」あるいは「社会がこれから直面する課題」を読み解いていくレクチャーシリーズ「Academic Insights」を、オンラインを中心に継続的に開催してまいりました。
今後は、2026年2月に開業した新拠点「Unknown Unknown」での対面開催を中心としながら、研究者および各領域のエキスパートの皆様とともに議論し、より多様な視点から「いま私たちが生きている時代」あるいは「社会がこれから直面する課題」について深めるシリーズ・場として、様々なテーマを継続的に展開していきます。
イベント概要
「アフォーダブル住宅」 を考える──都市に「住み続ける」ための、 住宅政策・ファンド・建築の実践
東京都心部において住宅価格の高騰が進むなか、東京都は2026年2月、日本ではじめて「アフォーダブル住宅を供給する官民連携ファンド」を創設しました。
「アフォーダブル住宅」とは、所得が平均的な層や子育て世帯でも「無理なく支払える(手頃な)家賃・価格」で提供される良質な賃貸・分譲住宅を意味します。本ファンドは、子育て支援や空き家活用、ひとり親支援などのテーマごとに4つのファンドが組成され、総額200億円以上のうち、100億円を東京都が出資します。この取り組みを通じて約350戸を供給し、子育て世帯の都外への流出を防ぐことを目指しており、住宅政策の新しい動きとして注目を集めています。
「住まいの供給」の歴史を振り返ると、戦後日本の住宅政策は、住宅金融公庫・公営住宅・日本住宅公団からなる「住宅供給三本柱」を中心に、持ち家取得の支援や公的賃貸住宅の整備を進めてきました。しかし、人口減少・空き家の増加・都心部の地価高騰など、時代の構造的変化のなかで、その枠組みには変化が訪れています。
今回のAcademic Insightsでは、本分野における3名の研究者・実践者をゲストに招きます。ひとり目は、シングルマザー家庭に低価格で良質な住まいを提供する事業を展開し、社会性と事業性を両立する新たなハウジングモデルの創造に取り組んできた株式会社LivEQuality大家さん代表取締役社長の岡本拓也さん。同社は、前述の東京都の官民連携ファンドの運営事業者にも認定されており、「日本版アフォーダブルハウジング」市場創造に取り組んでいます。
ふたり目は、都市政策・住宅政策を専門とし、国・自治体における多数の委員も務めてきた明治大学政治経済学部教授の野澤千絵さん。『2030-2040年 日本の土地と住宅』『老いた家 衰えぬ街──住まいを終活する』などの著作で知られており、著書では「高コスト化を助長する都市づくり」からの転換に向けて、さまざまな解決策を提案されてきました。
そして三人目は、モクチンレシピを通じた空き家・既存不動産の活用に始まり、自社事業「Good Good Neighbors」を通じたアフォーダブル住宅の供給、大学の研究室で取り組む「インビジブルスラム」研究まで、建築設計・事業・研究を横断しながら取り組んできたNPO法人CHAr代表理事/明治大学理工学部専任講師の連勇太朗さん。
3名のゲストとともに、以下のようなテーマについて考えていきます。
・戦後日本の住宅政策の系譜のなかで、「アフォーダブル住宅」の取り組みはどのように位置づけられるか
・「アフォーダブル住宅」供給における官民連携の理想的なあり方は、インパクト創出のためのアプローチとは何か
・都市に「住み続ける」ために、住宅政策・都市政策のどのような転換が求められているのか
・「高コスト化を助長する都市づくり」からの転換に向け、インパクトスタートアップや不動産デベロッパー、建築家が今後担いうる役割とは何か
「アフォーダブル住宅」を入口に、都市圏全体での居住のアフォーダビリティの確保に向けた包括的なアプローチまで議論を発展させることで、これからの住まいと都市について考えます。ぜひ議論に加わっていただければ幸いです。
■開催日時
2026年5月28日(木) 19:00~21:00
■場所
Unknown Unknown
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目19−1 2F
https://maps.app.goo.gl/oT2Xiz6vxj5mikWH7
■アクセス
地下鉄 神保町駅 A7出口より徒歩約4分 (東京メトロ半蔵門線、都営新宿線・三田線)
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B5出口より徒歩約6分
JR御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口より徒歩約8分
■定員
30名
■タイムテーブル
19:00-19:10:イントロダクション
19:10-19:40:登壇者によるプレゼンテーション
19:40-20:30:ディスカッション/参加者からのQ&A
20:30-21:00:Meetup
■チケット価格
1,980円(税込)
※会場参加のみ。ライブ配信はございません
登壇者プロフィール
岡本拓也(おかもと・たくや)
公認会計士としてPwCにて企業再生アドバイザリーに従事後、SVP東京の代表理事に就任、ソーシャルベンチャーの支援と経営に携わる。2018年に父の急逝を機に家業の千年建設株式会社を承継。コロナ禍を契機に2021年にLivEQualityを開始。社会性と収益性を組み合わせた事業を通した社会変革を目指す。他にも、PwC財団の理事等、多数のソーシャルベンチャーや中間支援団体で社外役員を務める。
野澤千絵(のざわ・ちえ)
明治大学政治経済学部教授。専門は都市政策。博士(工学)。阪大院修了後、民間企業を経て東大院修了。都市計画協会理事。国交省住宅宅地分科会や東京都住宅政策審議会など、国・自治体の都市・住宅政策に多数参画。主著は『2030-2040年 日本の土地と住宅』(中公新書ラクレ)、『老いた家 衰えぬ街-住まいを終活する』(講談社現代新書)など。
連勇太朗(むらじ・ゆうたろう)
建築家、博士(学術)。NPO法人CHAr代表理事、株式会社@カマタ取締役、明治大学理工学部建築学科専任講師(建築計画研究室主宰)。主な作品:2020/はねとくも(モクチン企画)、梅森プラットフォーム+KOCA(@カマタ)。主な著書:『モクチンメソッドー都市を変える木賃アパート改修戦略』(共著/学芸出版社)、『建築をあたらしくする言葉』(編著/TOTO出版)ほか。モクチンレシピで2015年グッドデザイン賞受賞。現在、「社会変革としての建築」をテーマに執筆・実践を行う。
■モデレーター
岡田弘太郎(おかだ・こうたろう)
一般社団法人デサイロ代表理事。1994年東京生まれ。慶應義塾大学でサービスデザインを専攻後、『WIRED』日本版エディターを経て、2022年に人文・社会科学分野の研究者を中心としたアカデミックインキュベーター/シンクタンクである一般社団法人デサイロを設立。知のネットワーク/エコシステム創出を通じて、激変する2020年代に求められる新たなる社会制度や、企業のイノベーション創出を支援する。一般社団法人B-Side Incubator代表理事やクリエイティブ集団「PARTY」パートナーなどを兼任。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出。
Unknown Unknownについて
「Unknown Unknown」は、一般社団法人デサイロが2026年2月7日に開業した知と文化のインキュベーション拠点です。イベントスペース、ギャラリー、バー、ライブラリーからなる100㎡弱の複合施設であり、「2020年代」という時代の向かう先について考え、次なるイノベーション創出や社会制度の起点となる「知と文化の創造」を目指しています。
Unknown Unknownの詳細については下記のURLをご覧ください。
https://desilo.substack.com/p/uu-release-0210
施設名称:Unknown Unknown
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-19-1 2F
営業形態:不定期営業(イベント、展示等の開催時にオープン)
公式SNS:最新の開催情報などをお知らせいたします。
・X:https://x.com/u_u_tokyo
・Instagram:https://www.instagram.com/u_u_tokyo/
Unknown Unknownでは、トークイベントや研究会、ワークショップ等の実施を目的としたレンタル利用を受け付けております。以下のURLより詳細をご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
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