【8/18開催@神保町&オンライン配信】VTuberは「文化」になったのか?『VTuber学』から2年、その現在地と未来を考える——岡本健、山野弘樹、吉川慧【声遊楽クロスダイアローグ #13】
声遊楽クロスダイアローグ#13(現地観覧+YouTube無料配信)。8/18(火)19時より開催の第13回は、『VTuber学』(岩波書店)の編著者3名を迎え、刊行から2年を経たいま、「文化になりつつあるもの」としてのVTuber文化の現在地と未来を考える。
声をめぐる問いについて、人文社会系・理工系の研究者、声で人々に働きかける表現者、声による価値提供を目指す企業人が交じり合って対話を行い、「声」を題材に「未来の人間らしさ」「心の豊かさ」について多様な観点から問い続けていく「声遊楽クロスダイアローグ」。
今回のテーマは「文化になりつつあるもの――VTuber学から2年」です。
VTuber文化は、キズナアイが「バーチャルYouTuber」を名乗った2016年を起点とすれば、今年で10年を迎えます。なお変化を続けながらも、着実に醸成されつつある「文化」だといえるでしょう。YouTubeやX、コミケといった場では「一般の人」による主体的なN次創作が活発に行われ、事務所も二次創作ガイドラインを整えるなど、人々が生み出し、育み、伝えていく営みが息づいています。また、日本のポップカルチャーの、あるいはメディア・コンテンツ・コミュニケーションの結節点として捉えることもでき、「人間の声の文化」や「機械の声の文化」との関わりも深いものです。
では、VTuberは「文化」になったのでしょうか。何をもって「醸成された」「定着した」と言えるのでしょうか。この2年で何が変わり、何が変わらなかったのでしょうか。そして、これからどこへ向かうのでしょうか——。
2026年度の声遊楽クロスダイアローグでは、「文化」を通底する軸に据え、さまざまな観点から対話を重ねていきます。第13回となる今回は、これから創造・醸成していきたい「声遊楽の文化」を考える手がかりとして、このVTuber文化に着目し、2024年8月刊行の『VTuber学』(岩波書店)の編著者3名をお迎えします。刊行から2年、VTuberをビジネス・社会の観点から取材してきた文化ジャーナリスト、観光社会学やメディア・コンテンツ研究の立場から幅広い「文化」を研究し自らVTuberとしても活動する研究者、そして「VTuberの哲学」に取り組む哲学者。異なる立場から研究・実践を重ねてきた3名とともに、対話を通じてVTuber文化の現在地と未来を考えていきます。
当日は、以下のような観点から議論を深めます。
VTuber文化の「文化」としての現在地はどのようなものか。『VTuber学』からの2年で何が変わり、何が変わらなかったのか。どうなったら「VTuber文化が醸成された/定着した」と言えるのか
人々はいかにして主体的にVTuber文化に参加しているのか。その創造と醸成において、リスナーが果たしてきた役割とはどのようなものか
日本におけるポップカルチャーの、あるいはメディア・コンテンツ・コミュニケーションの結節点としてのVTuber文化は、他の文化とどう異なり、どう似ているのか。AI VTuberは、VTuberの延長線上に位置づけられる存在なのか
VTuberという存在において、あるいはVTuber文化において、「声」はどのような意味を持っているのか
VTuberという「文化になりつつあるもの」をめぐって、異なる立場と知見を持つ3名が語り合います。ぜひ会場・配信でご参加ください。
■登壇者
・岡本健(おかもと・たけし)
近畿大学総合社会学部教授。国際日本文化研究センター客員教授。博士(観光学)。1983年奈良県生まれ。北海道大学文学部で認知心理学を学んだ後、大学院から観光学を専攻。アニメ聖地巡礼、ゾンビ、VTuber等の現代メディア文化を研究。著書に『巡礼ビジネス』(KADOKAWA)、『ゾンビ学』(人文書院)、『アニメ聖地巡礼の観光社会学』(法律文化社)、『ゾンビ化する社会』(KADOKAWA)などがある。
・山野弘樹(やまの・ひろき)
1994年生まれ。2025年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、千葉工業大学および東京女子医科大学にて非常勤講師を務める。専門は現代フランス哲学およびVTuberスタディーズ。主著に『独学の思考法』(講談社現代新書、2022年)、『VTuberの哲学』(春秋社、2024年)、『VTuber学』(共編/岩波書店、2024年)、『20代からの文章読解』(大和書房、2025年)、『対話の思考法』(角川新書、2025年)がある。2019年、日本哲学会優秀論文賞受賞。2021年、日仏哲学会若手研究者奨励賞受賞。
・吉川慧(よしかわ・けい)
文化ジャーナリスト/インタビュアー/ライター。東京中華学校講師、ドワンゴなどを経て、ハフポスト日本版、BuzzFeed、Business Insiderで記者・編集者として勤務。現在はフリーランスとして雑誌、ウェブメディア等に寄稿。関心領域はカルチャー×歴史×ビジネス。VTuber、アニメ、漫画から落語、老舗企業まで古今東西の文化・エンタメ・ビジネスを取材。
■イベント日時
2026/8/18(火) 19:00〜20:30
■参加方法・場所
本回は、会場での観覧とYouTubeでの視聴が可能なハイブリッド開催です。
<会場で観覧>
Unknown Unknown(〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-19-1 2F/地下鉄神保町駅A7出口より徒歩約4分) 参加費無料・事前申込制(定員30名/先着)。下記Peatixよりお申し込みください。
▶▶▶お申し込みはこちら
<オンラインで視聴>
YouTube配信(全編無料)
▶▶▶YouTubeでのご視聴はこちら
■「声遊楽プロジェクト」について
「声遊楽プロジェクト」は、声を題材に、未来の人間らしさを起点とした心の豊かさの可能性を探究・発信しています。
ポップカルチャーなどにおける人間の声の技術や、音声合成・声質変換などの工学技術の発展は、「自己と他者」「話者とキャラクター」「人間と機械」などの境界を曖昧にしており、様々な問いを喚起しています。
このプロジェクトでは、アカデミアの研究者だけでなく、声で人々に働きかける表現者や、声による価値提供を目指す企業人などの視点も取り入れながら、人文社会系と理工系を合わせた学際研究や、声にまつわる問いや研究知見を広める活動に取り組んでいます。
プロジェクトの詳細は公式サイトからぜひご覧ください。
「声遊楽」公式サイト:



