【7/27 18時〜】「機械の声」はいかにして「文化」となってきたか?音声工学技術を問い直す——大道竜之介、小田恭央、myrmecoleon/無料@オンライン【声遊楽クロスダイアローグ #12】
声遊楽クロスダイアローグ#12(YouTube無料配信)。7/27(月)18時より開催の第12回は、音声技術の研究開発、音声合成キャラクターのプロデュース、ニコニコ動画やVTuber文化のデータ分析の視点から、音声工学技術による表現や、それらが育んできた「文化」を問い直す。
声をめぐる問いについて、人文社会系・理工系の研究者、声で人々に働きかける表現者、声による価値提供を目指す企業人が交じり合って対話を行い、「声」を題材に「未来の人間らしさ」「心の豊かさ」について多様な観点から問い続けていく「声遊楽クロスダイアローグ」。
今回のテーマは「「機械の声」はいかにして「文化」となってきたか?――音声工学技術を問い直す」です。
日本では、音声合成キャラクターによる実況・解説動画や、ボーカロイドをはじめとした歌声合成ソフトウェアによる音楽など、音声工学技術を活用したさまざまな表現・文化が生まれ、育まれ、親しまれてきました。「ゆっくり」やずんだもん、No.7といった音声合成キャラクター、米津玄師やYOASOBI、Adoなどにつながっていく「ボカロ音楽」——それらは多くの人々が主体的に関わり、N次創作を重ねるなかで広がってきた、いわば「みんなでつくり、育ててきた」文化でもあります。
こうした表現・文化は、キャラクター文化とも密接に関わりながら、「人間と機械」「中の人とキャラクター」の関係についても、多種多様な事例を提示してきました。一方で、音声工学技術の飛躍的な発展は、声優の声の無断生成をめぐる問題など、倫理的・法的・社会的な課題(ELSI)に関する議論も喚起しています。
2026年度の声遊楽クロスダイアローグでは、「文化」を通底する軸に据え、さまざまな観点から対話を重ねていきます。第12回では、音声技術・キャラクター・それらを取り巻く人々の生態系(エコシステム)に多様な立場から関わってきた3名の登壇者をお迎えし、広がりを見せる「音声工学技術と表現・文化」の過去・現在・未来を、対話を通じて立体的に捉え直します。
音声工学技術はどのような表現を生み出してきたのか。そして、それはいかにして「文化」として醸成されてきたのか。人々はいかにして主体的に表現や文化を享受し、育んできたのか
音声工学技術と人間の声の技術との関係はいかなるものか。「人間にはできない、機械ならではの表現」とはどのようなものか。音声工学技術を活用した表現は、人間の声による表現にどのような影響を与えてきたのか
キャラクター文化において、音声工学技術はどのような役割を果たしてきた/いくのか。視覚的なキャラクター表現と、声によるキャラクター表現との関係はどのようなものか
ヒトはなぜ、音声工学技術を活用した表現に魅力を感じるのか。「機械の声」の魅力と、人間の声の魅力は、何が近しく、何が異なっているのか
技術・キャラクター・プラットフォームやファンダムを含む「生態系(エコシステム)」など、さまざまな観点から、人と機械のあいだに育まれてきた声の文化を深掘りします。ぜひ皆さまご参加ください。
■登壇者
・大道 竜之介(だいどう・りゅうのすけ)
ヤマハ株式会社 研究開発統括部 先進技術開発部 技師。歌声合成技術VOCALOID:AIや声質変換技術TransVoxを中心とする音声技術の研究開発に携わる。近年ではカラオケボックスで声質変換を用いて憧れのアーティストになりきる「なりきりマイク」や、リアルタイムの表現制御機能を搭載する歌声合成プラグイン「Omnivocal β」など、新しいユーザー体験をともなう歌声合成・変換の最新技術の開発に重点をおく。
・小田 恭央(おだ・やすお)
SSS合同会社 CEO/「東北ずん子・ずんだもんプロジェクト」総合プロデューサー。音声合成キャラクターを軸に、IP展開、UGC・二次創作文化の推進、ライセンス管理、商品化、イベント企画、研究機関との連携などを行う。キャラクターと音声技術を結びつけ、個人クリエイターから企業まで幅広く活用できる環境づくりや、音声合成文化のさらなる広がりに向けた活動に取り組んでいる。
・myrmecoleon(みるめこれおん)
コミックマーケット、ニコニコ動画、VTuberなどの調査・研究を行う個人研究者。研究内容を「ニコニコ動画統計データハンドブック2020」「VTuber統計レポート2024」など同人誌として発表、2013年頃より各ニュースサイトに執筆。元ニコニコ学会β実行委員、2014年に自身の企画で明治大学米沢嘉博記念図書館の企画展「次元の壁をこえて 初音ミク実体化への情熱 展」を開催した。
■イベント日時
2026/7/27(月) 18:00〜19:30
■場所
オンライン(YouTube配信) ※全編無料
▶▶▶YouTubeでのご視聴はこちら
■「声遊楽プロジェクト」について
「声遊楽プロジェクト」は、声を題材に、未来の人間らしさを起点とした心の豊かさの可能性を探究・発信しています。
ポップカルチャーなどにおける人間の声の技術や、音声合成・声質変換などの工学技術の発展は、「自己と他者」「話者とキャラクター」「人間と機械」などの境界を曖昧にしており、様々な問いを喚起しています。
このプロジェクトでは、アカデミアの研究者だけでなく、声で人々に働きかける表現者や、声による価値提供を目指す企業人などの視点も取り入れながら、人文社会系と理工系を合わせた学際研究や、声にまつわる問いや研究知見を広める活動に取り組んでいます。
プロジェクトの詳細は公式サイトからぜひご覧ください。
「声遊楽」公式サイト:https://seiyugaku.jp



