7/11〜/全3回。「人はなぜ音楽するのか」音楽人類学入門 by 文化人類学者・西浦まどか【FILTR x De-Silo】
人文・社会科学分野の研究者を伴走支援する「デサイロ アカデミックインキュベーター・プログラム」第1期の採択者・西浦まどかによるオンライン講座の受講予約がスタート。
人文・社会科学分野の研究者を伴走支援する「デサイロ アカデミックインキュベーター・プログラム」第1期(以下、AIP)の採択者である、文化人類学者・西浦まどかさん。
このたびデサイロは、オンラインをベースに新しい知を獲得し、共に学ぶ人たちと繋がれるこれからの学校の形を目指すあたらしい学びの空間「FILTR」とコラボレーションし、文化人類学者・西浦まどかさんによる新しいFILTR講座「人はなぜ音楽するのか」を開催します。
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■趣旨
最近、どんな「音楽」をしましたか?
楽器や歌が趣味という方だけでなく、暮らしの中でつい口ずさんでしまう鼻歌や、聞こえてきた音楽にふと体を揺らしてしまうこと……人は赤ちゃんから老人まで、みんなが何らかのかたちで「音楽」をします。
それではなぜ、人は音楽するのでしょうか。
お腹が満たされるわけでも病気が治るわけでもないのに、世界中どこでも人は歌ったり踊ったり楽器をかきならしたりしている――これはなぜなのでしょうか。
近年TikTokなどで見られる、「一般人」たちが踊る熱狂――これはどこから来るのでしょうか。何が私たちを駆り立てるのでしょうか。
この講座はこうした、人間にとって音楽がどのようなものなのか、音楽はどのような力があるのか、(あるいはどのような限界があるのか、)という問いを、受講者の皆さんと深堀りすることを目指します。 事前の知識や経験の有無は問いません。
東京藝術大学で音楽学を学び、東京大学で文化人類学を学んできた講師が、最新の音楽人類学の知見も紹介しながら、皆さんのディスカッションをナビゲートします。 さらに今回は、文化人類学者であり詩人として、ルワンダの元狩猟採集民であるトゥワ・ピグミーと呼ばれる人びとを研究している、ふくだぺろさんをゲストにお招きします。
日本とは全く異なるトゥワの人びとの音楽のあり方を通して、音楽が社会や文化、そしてあなた個人の人生に果たす意味について、一緒に考えてみませんか。
■講座の内容
・第1回
講義:音楽人類学の最前線
音楽と社会の関係性をひも解くための「見方」を得るために、音楽学と文化人類学の交差した「音楽人類学」という分野の知見を紹介します。講義ですが、ライブアンケートやリアルタイム投票、ディスカッションなどを組み込んだ、参加形式で進みます。
・第2回
ゲスト-講師対談:トゥワ・ピグミーの音楽と社会
ゲスト講師のふくだぺろさんとの対談を生配信します。 トゥワ・ピグミーの人びとの生活や音楽の様子について教えてもらいながら、音楽と社会の関係性について考えていきます。本講座の受講者は、随時質問やコメントを投げかけることができます。
・第3回
受講者-講師ディスカッション:
これまでの講義やゲストとの対談を振り返りながら、あらためて「人はなぜ音楽するのか」を受講者全員で考えます。
■講座開催日時(全3回)
・7/11 20:00〜21:30
・7/18 18:30〜20:00
・7/25 20:00〜21:30
※ Zoomを利用し、全てオンラインで行います。
■講座の特徴
・初心者向け
・対話型 講師の話を一方的に聞くのではなく、チャットやブレイクアウトルームを使う参加形式で進みます。
■講師について
西浦 まどか
玉川大学 非常勤講師(文化人類学・日本語表現101)。2016年に東京藝術大学音楽学部(音楽学)を卒業後、2018年に東京大学大学院 修士課程(文化人類学)修了。2021年-2022年・2023年-2024年にハーバード大学 客員研究員。2024年に東京大学大学院 博士課程(文化人類学)修了見込み。「人はなぜ『音楽』をするのか」を根源的な問いとして、2016年に映画『LISTEN リッスン』に出会ったことなどをきっかけに、「ろう者と音楽」の関わり、言語と音楽の根源的な関係に関する研究を始める。ろう者の出生率が遺伝的に高い、インドネシアのブンカラ村にて、文化人類学的なフィールド調査を行っている。
ふくだ ぺろ(ゲスト)
マルチモーダル人類学者・詩人・アーティスト。 立命館大学先端総合学術研究科博士課程在籍。アフリカ大湖地域を主要なフィールドとして、テクスト、ドローイング、写真、映像、インスタレーションなど様々なモードを駆使することで、人々が「生きる」「現実」がどう個人的/集合的に作られるのかを多感覚的に探究する。代表的な作品に、映像『sitting, gazing, gazed』(2020)、詩集『flowers like blue glass』(2018)、インスタレーション「yoyo」《im/pulse: 脈動する映像》展(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2018)、論文「具象のポリフォニー:音―イメージ知性の特徴とダイアローグ」(川瀬慈他編『拡張するイメージ──人類学とアートの境界なき探究』2023、所収)など。『現代詩手帖』新鋭詩集2020選出、マンチェスタ一国際映画祭2016実験映画賞受賞。
■受講予約について
本講座の販売は6/15を予定しております。定員制となっているため、ご興味がある方はぜひ再入荷お知らせにて予約をお願いいたします。
(優先的に講座販売についてお知らせします。)