【4/9開催】「AIナラティブ」の解剖──AIのリスクと未来社会を語り直すために【Academic Insights #24】
Academic Insightsについて
デサイロでは2024年8月より、気鋭の研究者の皆様とともに「いま私たちが生きている時代」あるいは「社会がこれから直面する課題」を読み解いていくレクチャーシリーズ「Academic Insights」を、オンラインを中心に継続的に開催してまいりました。
今後は、2026年2月に開業した新拠点「Unknown Unknown」での対面開催を中心としながら、研究者および各領域のエキスパートの皆様とともに議論し、より多様な視点から「いま私たちが生きている時代」あるいは「社会がこれから直面する課題」について深めるシリーズ・場として、様々なテーマを継続的に展開していきます。
イベント概要
「AIナラティブ」の解剖──AIのリスクと未来社会を語り直すために
“Technologies do not exist independent of an underlying vision.” ― Daron Acemoglu, Simon Johnson, Power and Progress
「テクノロジーというものは、その根底にあるビジョンから独立に存在するものではない。」 ―― アセモグル&ジョンソン『技術革新と不平等の1000年史』
2024年のノーベル経済学賞を受賞した経済学者ダロン・アセモグルが『技術革新と不平等の1000年史』で書いたように、技術はつねにそれがいかなる可能性や危険性をもつものか、というビジョンとともに語られます。
人間のような知能を機械で実現しようとする「人工知能(AI)」という技術は、とりわけナラティブ(語り)の役割が大きな技術だといえるかもしれません。OpenAIやAnthropicといったAI企業のリーダーたちは、一方では人間の生産性が10倍や100倍に加速する社会を描きながら、他方ではAIを人類を滅ぼしかねない存在としても論じています。
26年、AIは国家安全保障の根幹技術として、あるいは今後1、2年という短いスパンで労働市場を大きく変える基盤技術として、さらには人間のようなパートナーとなり私たちの社会的なあり方そのものを変える存在としても語られています。AIは私たちの生活や仕事のすみずみにまで浸透した「技術」であるだけでなく、現代の私たちが生きる「物語」でもあります。
そうしたAIをめぐるナラティブのなかでも、とりわけ重要な側面が「リスク」です。AIはさまざまなリスクとともに語られます。AIの安全性やリスク、人間の価値観・倫理観とのアラインメントに関する議論が多方面で行なわれるなか、「AIリスク」を多角的に捉えるフレームワークを提供してくれるのが、2026年3月に刊行された『「AIリスク」の解剖――決定と責任を社会学的に考える』です。本著はさまざまなAIリスクをめぐる「語り」を分析するための枠組みを示した上で、企業や政策立案者がリスクを見通し、乗り越えるためのツールとしての「フレーミング予測」を提案しています。
今回のAcademic Insightsでは、『「AIリスク」の解剖――決定と責任を社会学的に考える』を刊行したばかりの社会学研究者・AIガバナンス協会理事の佐久間弘明さん、『現代社会を生きるための AI×哲学』の共著者のひとりであるメタサイエンスコミュニケーターの丸山隆一さんをゲストにお招きし、以下のような視点について議論を深めていく予定です。
「AIリスク」をめぐる語りを、どのようなフレームワークで捉えることができるのか
直近で注目を集めたAIリスクのトピックを「解剖」してみる
AIのリスクや可能性に関する外来のナラティブを相対化し、自分たちのフレームをもつために何ができるのか
AIを「つくる」わけではない私たちが「AIについて語る」ことの意義は何か
研究と実践の両側から AIの最前線に向き合うおふたりと、「ナラティブ」をキーワードに来たるべきAI社会について考えます。ぜひ議論に加わっていただければ幸いです。
■開催日時
2026年4月9日(木) 18:30~20:30
■場所
Unknown Unknown
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目19−1 2F
https://maps.app.goo.gl/oT2Xiz6vxj5mikWH7
■アクセス
地下鉄 神保町駅 A7出口より徒歩約4分 (東京メトロ半蔵門線、都営新宿線・三田線)
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅 B5出口より徒歩約6分
JR御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口より徒歩約8分
■定員
30名
■チケット
¥1,800(+税)
■タイムテーブル
18:30-18:40:イントロダクション
18:40-19:10:佐久間さん、丸山さんからレクチャー
19:10-20:00:ディスカッション/参加者からのQ&A
20:00-20:30:Meetup
登壇者プロフィール
佐久間弘明(さくま・ひろあき)
東京大学学際情報学府博士課程所属、修士(社会情報学)。社会学の視点からAIをめぐるリスクや未来像に関する言説研究に取り組む。また、AIのリスク対策に関わる実務・政策立案にも関わっており、経済産業省、コンサルティング企業、AIスタートアップ等を経て現在、一般社団法人AIガバナンス協会理事。ほか、総務省AIガバナンス検討会委員等も務める。著書に『「AIリスク」の解剖——決定と責任を社会学的に考える』(2026年、中央経済社)。
丸山隆一(まるやま・りゅういち)
1987年東京都生まれ。2012年東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了。森北出版株式会社での書籍編集職、科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センターフェローを経て、2024年に独立。AI、神経科学、メタサイエンス等の分野における科学コミュニケーションに従事。共著書に『現代社会を生きるための AI×哲学』(2026年、講談社)。
岡田弘太郎(おかだ・こうたろう)|モデレーター
一般社団法人デサイロ代表理事。1994年東京生まれ。慶應義塾大学でサービスデザインを専攻後、『WIRED』日本版エディターを経て、2022年に人文・社会科学分野の研究者を中心としたアカデミックインキュベーター/シンクタンクである一般社団法人デサイロを設立。知のネットワーク/エコシステム創出を通じて、激変する2020年代に求められる新たなる社会制度や、企業のイノベーション創出を支援する。一般社団法人B-Side Incubator代表理事やクリエイティブ集団「PARTY」パートナーなどを兼任。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出。
Unknown Unknownについて
「Unknown Unknown」は、一般社団法人デサイロが2026年2月7日に開業した知と文化のインキュベーション拠点です。イベントスペース、ギャラリー、バー、ライブラリーからなる100㎡弱の複合施設であり、「2020年代」という時代の向かう先について考え、次なるイノベーション創出や社会制度の起点となる「知と文化の創造」を目指しています。
Unknown Unknownの詳細については下記のURLをご覧ください。
https://desilo.substack.com/p/uu-release-0210
施設名称:Unknown Unknown
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-19-1 2F
営業形態:不定期営業(イベント、展示等の開催時にオープン)
公式SNS:最新の開催情報などをお知らせいたします。
・X:https://x.com/u_u_tokyo
・Instagram:https://www.instagram.com/u_u_tokyo/
お問い合わせ先:uu@de-silo.xyz
企画・運営:一般社団法人デサイロ







