【8月開催イベント】人口減少時代の都市・地域の未来を、「移動」から考える/「エンタメ」と「政治」が融解した時代を、「ファン」からひもとく
8月に開催するAcademic Insightsのテーマは「人口減少時代の都市・地域における移動」と「「エンタメ」と「政治」が融解した時代におけるファン」になります。イベント参加が無料となる「De-Silo Membership」の会員も募集中です!
一般社団法人デサイロでは、人文・社会科学分野の知を頼りに、いま私たちが生きている時代や社会について考えを深めていくレクチャーシリーズ「Academic Insights」を定期的に開催しています。
8月に開催されるふたつのレクチャーのテーマは「人口減少時代の都市・地域における移動」と「「エンタメ」と「政治」が融解した時代におけるファン」になります。
会員制コミュニティ「De-Silo Membership」に加入いただくことで、「Academic Insights」シリーズへの参加がすべて無料となります。参加を希望される方は、下記のリンクより入会をお願いいたします。
「Academic Insights」8月の開催レクチャー
「エンタメ」と「政治」が融解した時代を、「ファン」からひもとく────表象文化論/ファン研究者 渡部宏樹
日時:8月19日(火) 19:30〜21:30@Zoom
いま、ポップカルチャーのみならず、政治や市民社会の形成という点でも「ファンダム」の動員や、「推し活」に近い状況が発生する時代を生きています。先日の参院選における新興政党の躍進についても、新しい参加型文化や「推し」の側面を感じた方も一定数いるかもしれません。
では、そもそも「ファン」あるいは「ファン研究」とはいかなるものなのでしょうか。そのヒントを授けてくれるのが、2025年5月に出版された『ファンたちの市民社会 あなたの「欲望」を深める10章』です。1990年代以降に盛り上がりをみせた「ファン研究」の入門書であり、「ファン」の視点からより良い生と市民社会を実現するヒントを探った本著は、誰もが何かの「ファン」であるこの時代を捉えようとした一冊です。本書のなかで提示されるのは、「悪さ」というキーワード。ファンダムの欲望と快楽の「悪さ」を引き受けることが、次なる市民社会を描くことにつながる、と指摘されています。
著者の渡部宏樹さんはメディア論・ファンダム研究の名著である『コンヴァージェンス・カルチャー:ファンとメディアがつくる参加型文化』の訳者のひとりでもあります。同著にオードリー・タンが寄せた推薦文には、次のように書かれています。
「参加型テクノロジーによって、私たちはメディアのリテラシーだけでなくコンピテンシー(実行力)を手にした。本書はこのことを全世代に知らしめた。私たち自身のメディアと物語(ナラティブ)を社会的に作り出すことが集団的な覚醒へと繋がるのだ」
今回のAcademic Insightsでは、渡部宏樹さんをゲストにお招きし、「ファン研究」の解説と、そこから見えてくるこれからの市民社会や参加型文化についてご解説いただきます。
人口減少時代の都市/地域を、「移動」からひも解く────社会学者 伊藤将人
日時:8月26日(火) 19:30〜21:30@Zoom
老朽化する交通インフラ、観光地におけるオーバーツーリズム、都市部への人口集中、人やモノの移動がもたらす環境負荷──都市や地域を取り巻く「移動」の課題は、いまや社会のあらゆる場所で表面化しています。
とりわけ少子高齢化が進行する日本では、都市/地方において「どうすれば人の流れを生み出せるか」が重要なテーマとなっています。移住や観光、二拠点生活などを通じて経済的価値や関係人口の創出を目指す取り組みが広がる一方で、地域間での“移動の取り合い”と言えるような構図も見えはじめています。
こうした「移動」をめぐる課題が顕在化されるなかで、私たちはこれをどう捉え直し、どのようなかたちで乗り越えていくことができるのでしょうか。そして、その先に描かれる都市/地域の姿とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
今回のAcademic Insightsでは、社会学者の伊藤将人さんをお迎えし、「モビリティーズ・スタディーズ(移動の社会学)」の視点から、都市/地域のあり方を見つめ直します。
伊藤さんはこれまで、地方移住政策の成立過程や制度的な変遷を分析するとともに、「モビリティ・ジャスティス(移動格差)」にも焦点を当てた研究を続けてきました。著書『移動と階級』では、「移動の自由」がいかに社会的・経済的条件に左右されるものであるかを明らかにし、移動という行為の背景にある構造や格差に光を当てています。
また研究にとどまらず、自治体の訪問者満足度や未訪問者の認知度に関する調査、地域PR事業のアドバイザー、まちづくりワークショップの設計など、実践的なプロジェクトにも関わってきました。現場と理論の双方に通じた視点から、「移動」を起点にこれからの都市/地域の姿を考えていきます。
「De-Silo Membership」について
「De-Silo Membership」は、「研究“知”とともに次なる社会を構想する」をテーマとした会員制コミュニティです。
同コミュニティでは、第一線で活躍する研究者の方々によるレクチャーやディスカッションなどを通じて、新たなる知が生まれる現場をともに体感いただけます。最先端の知に触れながら、これからの社会や人々の価値観についてともに深めていく場を目指して、2025年3月より運営をスタートしました。
現在、月額3,000円(税別)の会員になることで、以下の特典をご利用いただけます。
レクチャーシリーズ「Academic Insights」への無料参加
月に2回開催されるレクチャーシリーズ「Academic Insights」に無料でご参加いただけます。
「Academic Insights」過去回のアーカイブ動画(一部を除く)が見放題
過去に開催した「Academic Insights」のアーカイブ動画を視聴できます。なお、今後開催されていくレクチャーも順次追加されていく予定です。
デサイロ主催イベントへの割引参加
今後デサイロが開催するイベントに割引価格でご参加いただけます。
運営団体・お問い合わせ
一般社団法人デサイロは、人文・社会科学分野の研究者と協働するインディペンデントな研究所/シンクタンクです。研究支援、自社レーベル/メディアの運営、コンサルティングサービスの提供、研究と多分野のかけ合わせによるプロジェクト創出などを通じて、「知の創造と流通」を支えていきます。
お問い合わせ:contact@de-silo.xyz




