【6/22 13時〜】「人間の声」の文化はいかにして育まれてきたか?落語からアニメ、2.5次元まで——長塚全、川原繁人、須川亜紀子/無料@オンライン【声遊楽クロスダイアローグ #11】
声遊楽クロスダイアローグ#11(YouTube無料配信)。6/22(月)13時より開催の第11回は、ボイストレーニング、言語学・音声学、ポピュラー文化研究の視点から、落語からアニメ、2.5次元まで多様な「人間の声の技術と文化」を問い直す。
声をめぐる問いについて、人文社会系・理工系の研究者、声で人々に働きかける表現者、声による価値提供を目指す企業人が交じり合って対話を行い、「声」を題材に「未来の人間らしさ」「心の豊かさ」について多様な観点から問い続けていく「声遊楽クロスダイアローグ」。
今回のテーマは「「人間の声」の文化はいかにして育まれてきたか?――落語からアニメ、2.5次元まで」です。
人間の声の技術や表現は、落語や講談といった日本の伝統的な話芸、世界中で様々な形で見られる歌など、多種多様な文化において用いられ、人々に親しまれてきました。これらは、声そのものを記録・保存・再生できるようになるよりも前から、人々の間で育まれ、受け継がれてきた「声」の文化であり、文字の文化や視覚文化とはまた違う形で綿々と続いてきた一つの文化のあり方です。
声を記録・保存・再生することや、電波等にのせて広く大衆に発信することが当たり前に可能となった近現代においても、人間の声の技術や表現は、アニメにおける声優、ラップ、2.5次元舞台におけるキャラクター表現、VTuberを含む動画・配信活動など、新たに生まれ大衆に親しまれていく文化とともにありました。
2026年度の声遊楽クロスダイアローグでは、「文化」を通底する軸に据え、さまざまな観点から対話を重ねていきます。第11回では、3名の登壇者をお迎えし、多様な人間の声の技術と文化について、表現者の観点と研究者の観点の両面から議論を深めます。
人間はいかにして声で表現しているのか。声に含まれる様々な「情報」(言語情報、抑揚や間などのパラ言語情報、感情表現、キャラクター表現など)を、いかにしてコントロールしているのか。そのコントロール方法や重みづけは、文化・表現によってどのように異なるのか
人間の声の技術や表現と工学技術との関係はどのようなものか。録音・保存・再生技術、発信・配信技術、音声合成・声質変換技術の誕生と発展は、声による表現をどのように変え、拡張してきたのか/いきうるのか
ヒトはなぜ人間の声の技術や表現に魅力を感じるのか。声の文化の魅力は、文字の文化や視覚文化をはじめとした他の文化の魅力と何が近しく、何が異なっているのか
人々はいかにして主体的に声の文化を享受し、育んできたのか。オーディエンスやファンダムの存在は、声の文化の成立や醸成においてどのような意味を持っていた/いるのか
異なる専門性や立場を持つ3名の対話から、「人間の声の技術と文化」を立体的に捉え直します。ぜひ皆さまご参加ください。
■登壇者
・長塚 全(ながつか・ぜん)
Zen Voice Factoryボイスディレクター/ボイストレーナー。発声生理学を基盤にした科学的トレーニングを実践。現在までに300人以上の歌手や声優、ナレーターを指導。Eテレ「ビストロボイス」では発声生理学監修、声のソムリエとしてレギュラー出演。ボーカルでは10枚のCDをリリース。俳優ではロックミュージカル「ピンクスパイダー」2.5次元舞台「TIGER &BUNNY THE LIVE」(ブライアン役)、緋色の欠片(ツヴァイ役)に出演。
・川原 繁人(かわはら・しげと)
慶應義塾大学言語文化研究所教授。マサチューセッツ大学大学院にて博士号(言語学)取得。ジョージア大学助教授、ラトガーズ大学助教授を経て現職。著書に『フリースタイル言語学』(大和書房)、『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』(朝日出版社)、『言語学者、生成AIを危ぶむ』(朝日新聞出版)、『友だち以上恋人未満の人工知能』(KADOKAWA)など。
・須川 亜紀子(すがわ・あきこ)
横浜国立大学教授。専門は、ポピュラー文化論、オーディエンス/ファン研究。特にアニメにおける少女表象や2.5次元文化の女性ファンの研究に従事。単著に『少女と魔法』(2013、*2014年日本アニメーション学会賞受賞)、『2.5次元文化論』(2021)。編著書に『ジブリ・アニメーションの文化学』(2022)、Mechademia Second Arc 15:2 特集「2.5D Culture」 (2023)、『2.5次元学入門』(2024)など。Women in Japanese Animation (WIJA)プロジェクトも進行中。https://note.com/womenin_janime/n/n33d86a911b16
■イベント日時
2026/6/22(月) 13:00〜14:30
■場所
オンライン(YouTube配信) ※YouTube配信は全編無料
▶▶▶YouTubeでのご視聴はこちら
■「声遊楽プロジェクト」について
「声遊楽プロジェクト」は、声を題材に、未来の人間らしさを起点とした心の豊かさの可能性を探究・発信しています。
ポップカルチャーなどにおける人間の声の技術や、音声合成・声質変換などの工学技術の発展は、「自己と他者」「話者とキャラクター」「人間と機械」などの境界を曖昧にしており、様々な問いを喚起しています。
このプロジェクトでは、アカデミアの研究者だけでなく、声で人々に働きかける表現者や、声による価値提供を目指す企業人などの視点も取り入れながら、人文社会系と理工系を合わせた学際研究や、声にまつわる問いや研究知見を広める活動に取り組んでいます。
プロジェクトの詳細は公式サイトからぜひご覧ください。
「声遊楽」公式サイト:
https://seiyugaku.jp



