「イノベーションと国家の関係性」を捉えるための16冊。『アメリカの新右翼』から『企業家としての国家』までを考える:「2020s BOOK GUIDE」
「2020s BOOK GUIDE」では、デサイロが新しくローンチしたPodcast番組「2020s」で話されるテーマをより深く考えるための書籍をセレクトしてお届けします。初回および第2回のテーマである「ピーター・ティールの思想」「Palantir『テクノロジカル・リパブリック』解題」というテーマに即して、ピーター・ティールの思想や行動原理を読み解く書籍や、イノベーションと国家、軍事の関係性をひも解く書籍をセレクトしています。このリストに掲載されている書籍を副読本として、ぜひ番組もチェックしてみてください!
「2020s」とは?
2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?
AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者・柳澤田実とデサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。
▼出演
柳澤田実
1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。
岡田弘太郎
1994年東京生まれ。一般社団法人デサイロ代表理事。研究者やアーティスト、クリエイターと協働し、人と社会の深い理解に根ざしたイノベーション創出に従事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。
▼ep.01
時代の転換点は、2003年にあった──ピーター・ティールの思想とその現在地
▼ep.02
Palantirはなぜ「国家のための軍事技術」に向かうのか?──『テクノロジカル・リパブリック
▼本編を聴く🎙️
Spotify / Apple Podcast / YouTube
1.ゼロ・トゥ・ワン
君はゼロから何を生み出せるか
概要(版元ウェブサイトより引用)
ユーチューブやテスラ・モーターズといった成功企業を次々に立ち上げるシリコンバレーの起業家集団「ペイパル・マフィア」。その中心人物であり、伝説の起業家・投資家とも言われるピーター・ティールが、母校スタンフォード大学で行った起業講義をまとめた一冊。【ビジネス書大賞2015 大賞受賞】
新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。
おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える、つまり1がnになる。
だけど、僕たちが新しい何かを生み出すたびに、ゼロは1になる。
人間は天から与えられた分厚いカタログの中から、何を作るかを選ぶわけではない。むしろ、僕たちは新たなテクノロジーを生み出すことで、世界の姿を描き直す。
それは幼稚園で学ぶような当たり前のことなのに、過去の成果をコピーするばかりの世の中で、すっかり忘れられている。
本書は、新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書かれた本だ。
著者
ピーター・ティール(著)/ブレイク・マスターズ(著)/瀧本哲史(序文)/関美和(訳)
発売日
2014年9月
版元
NHK出版
2.ピーター・ティール
世界を手にした「反逆の起業家」の野望
概要(版元ウェブサイトより引用)
フェイスブックを最初期から支える超大物投資家。
テスラ、ユーチューブ、リンクトインなどの名だたる起業家を輩出したペイパルの伝説的共同創業者。
ドナルド・トランプを意のままに操り、「影の米大統領」(ポリティコ誌)とささやかれるテクノロジー政策顧問。
スタンフォード大学を震撼させた自由至上主義哲学者。
そして、シリコンバレーの頂点を極めながら、誰よりもシリコンバレーに絶望している男――。
ジョブズ、ザッカーバーグを超える無敵の男、その全戦略と破壊的思考にせまる初の本!
著者
トーマス・ラッポルト(著)/赤坂桃子(訳)
発売日
2018年4月
版元
飛鳥新社
3.無能より邪悪であれ
ピーター・ティール シリコンバレーをつくった男
概要(Amazonより引用)
ビジネス界で勝ち抜くため真に必要なことは何か。ペイパルの創業社で、Facebook、TESLA、YouTube、リンクトインを生み出しシリコンバレーを作った大物投資家・ピーター・ティールの初の評伝!
著者
マックス・チャフキン (著)/永峯涼(翻訳)
発売日
2024年4月
版元
サンクチュアリ出版
4.文藝春秋 2026年5月号
概要(版元ウェブサイトより引用)
〈特集〉ジャングル時代の生存戦略はここにある
高市首相に面会した「影の米大統領」と「現代最高の知識人」
東京極秘対談 世界は終末を迎えているのか
▼P・ティール×E・トッド・ハメネイ
ほか
発売日
2026年4月
版元
文藝春秋
5.現代思想 2025年11月号 特集=「終末論」を考える
破局と救済のポリティクス
概要(版元ウェブサイトより引用)
「終わり」をめぐる幻想を超えて
世界/社会の終末と選別的救済を煽り立てる言説が、各所で勢いを増している。氾濫する終末論の波間で、安易な楽観にも、単なる絶望にも陥ることなく私たち自身の未来をいかに思考できるのか。本特集では終末論の政治的含意を批判的に問うとともに、その宗教的な淵源や、歴史・文化も含め広く検討することで、オルタナティヴな未来の思想を模索する。
発売日
2025年10月
版元
青土社
6.世の初めから隠されていること〈新装版〉
(叢書・ウニベルシタス 134)
概要(Amazonより引用)
前著『暴力と聖なるもの』において、すべての社会秩序は根源的な暴力にもとづくことを解き明かして新しい人類学の基礎を構築したジラールが、その直観を西欧の神話の壮大な集録「聖書」に展開。批判的かつ革命的に読み直しつつ人類の最も遠く最も古い秘密を探り出す。
著者
ルネ ジラール(著) /小池 健男(翻訳)
発売日
2015年2月
版元
法政大学出版局
7.欲望の見つけ方
お金・恋愛・キャリア
概要(版元ウェブサイトより引用)
「インフルエンサーおすすめのバッグが気になる」「あの人とつきあいたい」「仕事で成功したい」……
なぜ私たちは性懲りもなく何かを欲してしまうのか?
この欲望の裏側にはどんな理屈や法則が隠されているのか?
哲学者ルネ・ジラールは「模倣の欲望」理論で、人が何かを欲しがる理由を明らかにした。「人は他人の欲しがるものを欲しがる。欲望はその人自身の内側からはわいてこない」と。ピーター・ティールをはじめ世界中の起業家たちを虜にした「模倣の欲望理論」のエッセンスを、「25歳未満の起業家トップ25」にも選ばれた著者が解説。「欲しい」の法則を知ることで、毎日の買い物から就職・転職、結婚など人生の重大事に至るまで、あなたの選択が変わる。
自分が欲しいものは自分が一番よく知っていると考えているのは単なる思い込み?
私たちは知らず知らずのうちに誰かの欲望を模倣しているとしたら?
不要な競争を避けて、人生の局面で「最も大事なこと」に気づく方法を伝授する一冊。
著者
ルーク・バージス(著)/川添 節子(訳)
発売日
2023年2月
版元
早川書房
8.ファンタジーランド(上・下)
狂気と幻想のアメリカ500年史
概要(版元ウェブサイトより引用)
ニューイングランド幻想、ジェファーソン:独立宣言、西部開拓:フロンティア精神、フォード:大量生産モデル、ディズニー:夢の王国建設、ケネディ:宇宙計画……
アメリカとは何か!? なぜトランプ政権を生み出したのか!?
新世界を信じた夢想家たちとその末裔が創り上げた、狂信者の国家の物語
著者
カート・アンダーセン(著)/山田 美明(訳)/山田 文(訳)
発売日
2019年1月
版元
東洋経済新報社
9.アメリカの新右翼
トランプを生み出した思想家たち
概要(版元ウェブサイトより引用)
トランプ政権による国家改造の成否に関わらず、リベラル・デモクラシーへの不信感は決定的なものとなっている。左右両極の間で起きた思想戦争の内幕を追いながら、テック右派から宗教保守、ネオナチなどの思想家たちが、なぜリベラルな価値観を批判し、社会をどのように作り変えようとしているのか、冷静な筆致で読み解く。
著者
井上弘貴(著)
発売日
2025年6月
版元
新潮社
10.テクノロジカル・リパブリック
国家、軍事力、テクノロジーの未来
概要(版元ウェブサイトより引用)
アメリカの国防・情報機関にAIと情報解析ソフトウェアを提供する
パランティア・テクノロジーズ共同創業者による話題作!
テクノロジーは社会を変革し、
国家を変え、人類を前進させるために使うべきだ。
だが現実はどうだ?
シリコンバレーは限られた分野の
消費者向けプロダクトに注力した。
10年で消えゆくような「イノベーション」に
私たちは大量の資金と頭脳を投じている。
国家は科学技術に野心と関心を失い
敵と西側世界とのイノベーション格差は
いまや開く一方である。
これで大量の資金と頭脳が
正しく使われたと言えるだろうか?
テック業界は政府との関係を再構築し、
エリート技術者たちは国家プロジェクトに
関与すべきである――。
「世界で最も影響力のある100人」(タイム誌)
に選ばれたパランティア・テクノロジーズ共同創業者らが
国家、軍事力、テクノロジーの未来を語る。
著者
アレクサンダー・C・カープ(著)/ニコラス・W・ザミスカ(著)/村井章子(訳)
発売日
2026年3月
版元
日経BP
11.倫理的野心を持て
あなたの才能を浪費せず、変化を起こすための10章
概要(版元ウェブサイトより引用)
あなたはブルシットジョブを続けるべきか?
世界46カ国ベストセラー『Humankind 希望の歴史』著者、待望の最新作
——現代において最も浪費されているもの、それは才能である。
“未来を信じる知性”ルトガー・ブレグマンによる、21世紀の”自己啓発書”
著者
ルトガー・ブレグマン(著)/野中 香方子(訳)
発売日
2026年4月
版元
文藝春秋
12.企業家としての国家
イノベーション力で官は民に劣るという神話
概要(版元ウェブサイトより引用)
本書の原書である『The Entrepreneurial State』は、これまで世界9か国語に翻訳され、長期にわたるイノベーション主導の経済成長において国が果たす役割と、より包括的な経済成長について、今必要とされる議論を世界中で巻き起こしている。
「国の技術開発によりスマートになったiPhone」、「クリーンエネルギー(風力、太陽光など)技術の行方」、「アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究が製薬産業に果たしている役割」などの具体例を挙げながら、現実には国家が大胆な高リスク投資を行なったあとに民間が投資を始めているといった事実を提示し、「ダイナミックなイノベーションは民間に任せ、国は市場の失敗を是正することにとどまればよい」という神話を打破する。
マッツカート女史は国家の役割は高いリスクと困難を伴う分野へ積極的にそして勇敢に立ち向かうことであり、さらに公的セクターと民間セクターの関係は共生であるべきで、納税者が企業に代わってリスクだけを取るのでなく、その恩恵にもあずかるべきだと力説している。
また、トマ・ピケティと異なる切り口から格差対策も提案しており、日本の経済成長にも大きな示唆を与えてくれる1冊。
著者
マリアナ・マッツカート(著)/大村昭人(訳)
発売日
2015年9月
版元
薬事日報社
13.ミッション・エコノミー
国×企業で「新しい資本主義」をつくる時代がやってきた
概要(版元ウェブサイトより引用)
「スタートアップ盲信」「民営化盲信」の時代は終わった。
これからは国と企業がタッグを組み、万人のウェルビーイングからSDGsまで巨大なミッションを掲げ、経済を成長させながら「公共の目的(パーパス)」を実現していく時代だ――。
ウィズコロナ世界でもっとも注目を集める経済学者の主著、早くも邦訳。
著者
マリアナ・マッツカート(著)/大村昭人(訳)
発売日
2021年12月
版元
NewsPicksパブリッシング
14.DARPA秘史
世界を変えた「戦争の発明家たち」の光と闇
概要(版元ウェブサイトより引用)
戦争の形に応じて革命的技術を生み出してきた米・軍事機関の物語
多くのイノベーションを生み出した組織として、ビジネス筋からも注目されるDARPA(国防高等研究計画局)。同局は1958年、宇宙開発でソ連に遅れをとっていた米国で、最先端科学技術を短期間に軍事に応用するための管理機関として国防総省内に設置されて以来、半世紀以上にわたり、大学や民間企業に膨大な研究支援を行ってきた。
人工衛星の発するビーコンを追跡するしくみは後のGPSへ、指揮統制システムを改善するための情報網は後のインターネットへ、核実験探知プログラムは国際的な地震観測ネットワークへと発展する。また、ベトナム戦争のゲリラ戦対策からはステルス機や無人機の原型などが誕生した一方、枯葉剤などの負の遺産も残した。近年では、クラウドソーシングやビッグデータ 分析を活用したテロ予知なども手がけ(時にプライバシー侵害スキャンダルに発展した)、いまも軍事ロボットやハイテク義肢研究など、多くのプロジェクトが進行している。
世界情勢と国防政策のめまぐるしい変化に翻弄されながら驚異的成果を上げてきたDARPAの数奇な歴史を辿り、その実態に迫るノンフィクション。
著者
シャロン・ワインバーガー(著)/千葉 敏生(訳)
発売日
2018年9月
版元
光文社
15.綻びゆくアメリカ
歴史の転換点に生きる人々の物語
概要(版元ウェブサイトより引用)
社会の紐帯を失い、人々はどこへ向かうのか
民主主義の国、アメリカはいま危機に瀕している。勝者と敗者に二極化し、政治や経済の制度がもはや機能していないなかで、社会の紐帯を失った市政の人々は新しい道を模索してさまよっている。
衰退した南部のタバコ農家をあきらめてバイオ燃料に賭ける企業家、ラストベルトの工場労働者からコミュニティー・オーガナイザーへと転身したシングルマザー、政治的理想と利権の間で揺れるワシントンのインサイダー、インターネットの未来に疑問を抱くシリコンバレーの億万長者……。
救済と成功を求め、自力で道を探すほかない人々の人生を丹念に追いながら、物語は編み上げられていく。
綻びゆくかつての超大国の姿を透徹した視点で描き切り、本国で高い評価を得た話題のノンフィクション。全米図書賞受賞(ノンフィクション部門)・ニューヨークタイムズベストセラーの話題作。トランプ新大統領の誕生で、アメリカはどのように変わるのか、深い検証に役立つ注目の書。
著者
ジョージ・パッカー(著)/須川綾子(訳)
発売日
2014年7月
版元
NHK出版
16.創始者たち
イーロン・マスク、ピーター・ティールと世界一のリスクテイカーたちの薄氷の伝説
概要(版元ウェブサイトより引用)
イーロン・マスクとピーター・ティールという二人の異端児のベンチャー企業が、たまたまシリコンバレーで隣り合うオフィスに部屋を借りた瞬間、シリコンバレー史上最大、誰もが驚く壮絶な伝説が始まった。いまの世界をつくったとすら言えるペイパルマフィアとは何なのか? 映画以上に怒濤の展開の世界的ベストセラー!
著者
ジミー・ソニ(著)/櫻井祐子(訳)
発売日
2023年5月
版元
ダイヤモンド社
▼「2020s」今後の配信予定
▼番組のフォローはこちら🎙️
月2回の配信を予定しています。更新通知を受け取れるフォローをぜひお願いします!






















